文:ラリーズ編集部
今回は、ここ数年で一気に力をつけていった中国の中堅選手・張瑞(ジャンルイ・中国)について紹介します。プロフィール、使用用具、プレースタイルなどの基本的な情報から、国際大会での戦績についても詳しく紹介します。
張瑞とは
張瑞は、若手選手の活躍が著しい昨今の卓球界において、20代後半を過ぎてから台頭してきた遅咲きの卓球選手です。
これまでは孫穎莎(スンイーシャ)や王曼昱(ワンマンユ)らの陰に隠れることが多かったものの、現在は世界ランキングも10位台まで上げており、中国代表のトップ争いに割って入ることが期待されています。
張瑞のプロフィール
張瑞(ジャンルイ)は1997年1月23日生まれの26歳(2023年11月時点)で、中国の湖北省出身です。
2016年の全中国選手権女子シングルス準決勝では、当時世界ランキング4位の朱雨玲(ジュユリン・中国)に敗れはしたものの、19歳にして3位入賞を果たして大きな注目を集めました。
ジュニア時代から国際大会にも出場していた張瑞は、2017年のオーストリアオープンとスウェーデンオープンのU21女子シングルスで優勝を飾り、着実に結果を残していきます。翌2018年にはチェコオープンの女子ダブルスで優勝、ブルガリアオープンとスウェーデンオープンの女子ダブルスで準優勝を果たすなど、着実にステップアップを遂げていました。
しかし、2019年の大会では目立った成績を残すことができず、翌2020年からは新型コロナウイルスの影響で国際大会が軒並み中止に。卓球選手にとっては伸び盛りの20代前半の期間は、張瑞にとって不遇の時期となってしまいます。
それでも、着実に力を蓄えていた張瑞は、国際大会への復帰戦となった2022年のWTTコンテンダーマスカットで女子ダブルス優勝を飾り、同年のWTTコンテンダードーハでは女子シングルス準優勝、WTTコンテンダーチュニスでは優勝。その才能を一気に開花させました。
2023年もシングルス、ダブルスともに好成績を残しており、一時は世界ランキングを8位まで上げるなど、その勢いは留まることを知りません。
張瑞のプレースタイル
張瑞の戦型は右シェーク裏表速攻型です。
張瑞の使用用具
張瑞は、ラバーにニッタクの『モリストSP』を使用しています。
張瑞の世界ランキング
張瑞の世界ランキングは16位(2023年11月時点)で、最高ランキングは8位(2023年4月)です。
張瑞の主な戦績
2017年 | オーストリアオープン | U21女子シングルス:優勝 |
スウェーデンオープン | U21女子シングルス:優勝 | |
2018年 | ブルガリアオープン | 女子ダブルス:準優勝 |
チェコオープン | 女子ダブルス:優勝 | |
スウェーデンオープン | 女子ダブルス:準優勝 | |
2019年 | ユニバーシアード | 女子シングルス:銀メダル |
2022年 | WTTコンテンダーマスカット | 女子ダブルス:優勝 |
WTTコンテンダードーハ | 女子シングルス:準優勝 | |
WTTコンテンダーチュニス | 女子シングルス:優勝 | |
2023年 | WTTコンテンダードーハ | 女子シングルス:準優勝、女子ダブルス:優勝 |
WTTフィーダードーハ | 女子ダブルス:準優勝 | |
WTTコンテンダーダーバン | 女子シングルス:ベスト4、女子ダブルス:優勝 | |
WTTシンガポールスマッシュ | 女子シングルス:ベスト4 |
まとめ
中国代表争いにも絡んでいくことが期待されている張瑞。今後の彼女の活躍からも、目が離せません。