契約選手の使用ラケットをモデルに様々な種類のラケットを販売しているBUTTERFLYが、台湾の天才・林昀儒（リンユンジュ・チャイニーズタイペイ）のラケットに着目しました。それが、『林昀儒SUPER ZLC』です。
今回は『林昀儒SUPER ZLC』を徹底分析し、他の契約選手モデルの「SUPER ZLC」搭載ラケットとどのような違いがあるのか、どのようなプレースタイルの選手に適しているかを紹介していきます。
このページの目次
『林昀儒SUPER ZLC』とは？
『林昀儒SUPER ZLC』は、2021年3月1日にBUTTERFLYが発売した新作ラケットです。構成は木材5枚に、BUTTERFLYの特殊素材「ZLファイバー」とカーボンを高密度に編み込んだ「SUPER ZLカーボン」を搭載しています。これは、通常の「ZLカーボン」よりも高密度にすることで、よりカーボンらしく、「ZLファイバー」の特徴を引き出しています。
それでは、『林昀儒SUPER ZLC』がどのような特徴を持っているのか詳しく見ていきましょう。
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『林昀儒SUPER ZLC』の重量や厚み
『林昀儒SUPER ZLC』の平均重量は84gです。これは、同じ「SUPER ZLC」を搭載している『水谷隼SUPER ZLC』や『張継科SUPER ZLC』よりも軽く、BUTTERFLYの特殊素材ラケットの中では1、2を争う軽さとなります。
『林昀儒SUPER ZLC』のブレードの厚さは5.6mmです。これは、『張継科SUPER ZLC』と同じ厚さです。そのため、性能としても『張継科SUPER ZLC』と同じ値を取り、『水谷隼SUPER ZLC』よりも特性の値は控えめです。
『林昀儒SUPER ZLC』の特徴
『林昀儒SUPER ZLC』の主な特徴は、次の2点です。
「SUPER ZLC」で高い威力と安定感のハイバランスを実現
「SUPER ZLC」の特徴として、反発の強さとその反発のスポットが広いところがあります。反発の強さによって打球に威力を加えることができるとともに、スポットの広さによってボールを当てる位置がずれてもプレーに影響がないほどの安定感を生み出します。
トップ選手であれば、ほぼ正確にボールをラケットのある1点に当て続けることはできますが、試合の中では予想外のプレーになった時に当てる位置がずれる時があります。ずれたときにちょっとした弾みの違いでミスをすることもありますが、「SUPER ZLC」は広範囲にスポットがあるので、十分な弾みを補うことができます。
振動に強い構成でボールに押し負けない
一般的にラケットが振動に強いと、強い打球にも負けないラケットといえます。ラケットの振動を抑えることで、自分のプレーのやりやすさを高めたり、相手の球威に押されることが少なくなります。
洗練されたデザイン
『林昀儒SUPER ZLC』のグリップには、林昀儒が好きな水色とオレンジのカラーリングが施され、ブレードの中央付近には名前の頭文字「LYJ」でウイングマークが作られています。
『林昀儒SUPER ZLC』に向いているプレーヤー
『林昀儒SUPER ZLC』に適しているのは以下のような選手です。
カウンタープレーが得意な選手
林昀儒のようにカウンタープレーを主体とする選手には、このラケットはうってつけです。振動特性が高く相手の球威に押されにくいため、カウンターの際も自分のスタイルを貫くことができます。また、自分からも球威のあるボールを打つことができるため、チキータやドライブなどどんどん攻撃で押していく選手にも適しています。
ラケットを軽く、でも特殊素材を使いたい選手
特殊素材を搭載したラケットを使用する選手のほとんどが、両面に特厚のスピン系テンションラバーや粘着ラバーを使用する傾向にあります。しかし、ラケットとラバーの重量と身体の相性はとても重要です。重すぎると振り切れず、軽すぎてもボールに威力が出ません。
『林昀儒SUPER ZLC』は特殊素材のラケットの中でも軽い部類に入るので、両面特厚のラバーを貼っても比較的軽くすることができます。そのため、高性能でかつ十分に振り切れるラケットとして愛用する選手が多いです。
まとめ：『林昀儒SUPER ZLC』で勝てる卓球を実現しよう
いかがでしたでしょうか。値段はいわゆる高価格帯に属しますが、本人も愛用するほど高い性能を誇り、一度打つと病みつきになる打球感を味わってみてはどうでしょうか。
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