文:ラリーズ編集部
卓球人のこだわりグッズを紹介する「俺の卓球ギア」。
第48回となる今回は、岸川聖也(ファースト)、早田ひな(日本生命)ら日本卓球界を代表する選手を多く輩出している石田卓球クラブ出身で、2019年9月に開催された秋季リーグ戦では、青山学院大学の主力として38シーズンぶり22度目の優勝に導いた熊中理子の卓球ギアを紹介する。
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熊中理子の卓球ギア
戦型
左シェーク裏裏
ラケット
劉詩雯(AN・バタフライ)
ラバー
フォア:テナジー05FX(トクアツ・バタフライ)
バック:テナジー05FX(トクアツ・バタフライ)
ユニフォーム
青山学院大学のユニフォーム
こだわりのもの
卓球用具とイヤホン
※ギアは2019年11月時点のもの
ラリーズ編集部のコメント
親と遊びでやっていた卓球が楽しかったことがきっかけで、本格的に卓球を始めたという熊中。
熊中はこれまでに2014年インターハイ女子ダブルスの部で3位、2016年インターハイ団体の部で準優勝、全日本大学総合卓球選手権大会の女子ダブルスの部で優勝という輝かしい成績を残してきている。
写真:熊中理子(青山学院大学)/撮影:佐藤主祥
熊中の使用用具は、劉詩雯(AN)にフォア:テナジー05FX(トクアツ)、バック:テナジー05FX(トクアツ)。
現在使用している用具は、高校時代の監督におすすめされたという。
「自分はドライブよりミートを中心にするので、ドライブだけでなくスマッシュもやりやすいと感じるテナジー05FXを使用しています。劉詩雯はコントロールが効くので色々な変化のボールにも対応しやすいです」とコメントしてくれた。
熊中の使用しているラケットは、”インナーファイバー”と呼ばれる手法で特殊素材の性能を引き出しつつ純木材ラケットのようなボールをつかむ打球感を実現しており、優れたコントロール性能を持つテナジー05FXと組み合わせることで、熊中の安定したプレーを支えている。
熊中はこだわりのものとして、卓球用具とイヤホンをあげた。
「音楽は試合前に聞きます。洋楽が好きで、アリアナ・グランデを試合前に聞いてます。気持ちを上げるためです。三條(裕紀)も試合前音楽聞いてます。三條はあいみょんをよく聞いてます(笑)」。
三條と組んだダブルスでは、全日本大学総合卓球選手権大会の女子ダブルスの部で優勝している。
写真:全日学での熊中理子(写真左)/三條裕紀(写真右・青山学院大)/撮影:ラリーズ編集部
「1年生からずっと組んでいたけど、結果は出せていなかった。三條とは『学生の間に1回は優勝したいね』という話はしていました。無理かなと思うときも結構ありましたが、競った場面でも自信を持ってプレーすることができました。練習してきたことが全部出せました」。
高校時代に印象に残っている試合
次に、印象に残っている試合を聞いたところ、高校時代と大学時代で1試合ずつ教えてくれた。
「中学3年での全国大会で結果を出すことができなくて、挫折を味わいました。こんなに卓球を辞めたいと思ったのは初めてでした。このままじゃダメだと思い、監督を信じて頑張ってみた結果、高校1年のインターハイのダブルスで3位に入る事ができました。橋本帆乃香/塩見紗希(当時・四天王寺)ペアや佐藤瞳/伊藤佑里子(当時・札幌大谷)とか相手はきつかったんですけど、競った試合を乗り越えて勝った試合が多かったので印象的です」。
大学生活でこれまでに印象に残っている試合
「大学では優勝した秋リーグの試合が印象深いです。ダブルスやシングルスで勝った時とは比べ物にならないくらい嬉しかった。高校のときはインターハイ優勝したことがなかったので、初めて団体戦での優勝を味わえました」。
写真:熊中理子(青山学院大学)/撮影:ラリーズ編集部
今後の目標について、「春リーグ優勝とインカレ優勝です」と力強く教えてくれた。
来季からは追われる立場となる青山学院大学。次期主将としてチームを引っ張る熊中は、どのようなプレーを私達に見せてくれるのか。今後のさらなる活躍に期待したい。