【卓球・マークV】かつてのラバー界王者の現在 | 卓球メディア|Rallys(ラリーズ)

卓球用具紹介 【卓球・マークV】かつてのラバー界王者の現在

2019.07.01 文:ラリーズ編集部

*写真はマークVを使用する英田理志(スウェーデンリーグ・スパルバーゲン所属)

かつて“卓球ラバーの王道”として世界中のトッププレーヤーがこぞって愛用した、「YASAKA(ヤサカ)」社のマークV(ファイブ)。テンションラバーが主流となっている今、その愛用者は減少し、卓球初心者や一部のプロ選手にしか使われていません。

今回は、そんな「マークV」の特徴をはじめ、その長所や短所、最適なプレースタイルまでご紹介します。

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マークVとは?


卓球総合メーカーの「YASAKA」が販売する高弾性裏ソフトラバー、マークV。数え切れないほどの世界チャンピオンや五輪メダリストが愛用したラバーとして知られ、数多くのタイトルを獲得していることから、“チャンピオンラバー”とも呼ばれています。

こちらは、スピード・スピン・コントロール性、すべてのポイントにおいて高いレベルを誇る天然ゴム主体の裏ソフトラバーです。グリップ力に優れたトップシートと、高弾性のスポンジ(硬度40〜45)が生み出す破壊力が魅力です。

“チャンピオンラバー”と名高いプロユースのラバーであるものの、プレーが安定しやすいため卓球初心者にもおすすめです。なお、上級者は“弾む”ラケットと組み合わせたほうが、このラバーの特性を生かしたプレーを展開できます。

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マークVのよいところ

マークV最大の長所としてあげられるのは、スマッシュドライブ・レシープなど、すべてのプレーが安定することです。ドライブはストレートに打球すると直線的に飛ぶ傾向にあり、擦って打つと、弧線を描く傾向にあるようです。どのプレーも非常にやりやすく、その汎用性の高さは、現代卓球で主流となっているラバーにも匹敵するほど。加えてコントロール性も高く、狙った場所にピンポイントで決めることが可能です。相手が嫌がるコースに対し、積極的に攻め入ることができます。

マークVの弱点

優れた安定性・コントロールのしやすさの反面、マークVの短所としては、テンションラバーと比べて、弾まない為、スピードが出にくい点が挙げられます。スピートボールで点を取ろうとした場合、強いフィジカルが求められます。

マークVが向いているプレースタイル

マークVのような高弾性ラバーは、それと組み合わせるラケットのタイプにより、相性のよいプレースタイルが変化します。おすすめは適度に“しなり”のあるラケット。元々弾まないラバーであるため、しなるラケットと組み合わせることで、“ねっとりとした球質”の重いドライブが打てるようになります。

現代の卓球は高い弧線を描くラリー展開が特徴的です。上記のラケットでドライブを放つと、コートに着地してから低い弾道で伸びるため、その慣れない球質から相手選手の空振りに加え、“嫌な球”という印象を与えられます。強烈なドライブで攻めの卓球を展開するよりも、基本は守備に徹し、隙を見ながらドライブを使用するプレースタイルの選手に向いているラバーです。

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マークVの使い心地

マークVの使用感に関してですが、ボールのコントロールや、回転をかけている感覚を掴みやすいという印象が持たれます。高弾性ラバーであるため、強烈な回転をかけるのは苦手なものの、回転自体はかかりやすいので、ドライブを練習したい卓球初心者にも向いています。

しかし、スポンジ硬度が“40〜45”なので、想像以上にボールが食い込むことも多く、薄く切りたい人には「特厚」のスポンジだと扱いづらくなる傾向に。食い込む割にスピードが出ないため、スポンジを「厚」や「中」にして弾いた方が得点を奪いやすくなります。

上級者の方がマークVを使用する際は、上述でも触れた“弾む”ラケットを選択したほうが無難です。マークVはその特性上、ボールにスピードをのせるのが難しく、守備場面では柔らかいシートでボールを掴み、攻撃時は自身のパワーで威力のあるボールを放つことで、試合展開を有利に進められます。

なお、同シリーズはバリエーションが豊富であり、中でも上級者の方おすすめしたいのがマークVの進化版である「マークV HPS」。使用感はそのままに、スピード性能をアップさせた現代卓球向けの仕様となっています。

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プレーの安定感と独特の球質を求めているならマークVがおすすめ

同ラバーは厚さのバリエーションが豊富であり、プレーヤーのスキルやスタイルによってさまざまな選択肢が用意されているのが何よりの魅力です。価格高騰を起こしている今流行のテンションラバーに比べ、安価で購入できるという点も評価できます。

テンションラバーにはテンションラバーなりのよさがあり、高弾性ラバーには高弾性ラバーなりのよさがあります。全盛期に比べると愛用者は減ったものの、その魅力を再確認しているプレーヤーは現在も増え続けています。

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写真:伊藤圭
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