卓球人のこだわりグッズを紹介する「俺の卓球ギア」。
第101回となる今回は、全国高校選抜卓球大会の女子シングルス2部で優勝した芝田有里(しばたゆり・敦賀高校)の卓球ギアを紹介する。
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芝田有里の卓球ギア
写真:芝田有里(敦賀高)の卓球ギア/提供:本人
戦型
右シェーク裏表カット主戦型
ラケット
インナーシールドレイヤーZLF(ST・バタフライ)
ラバー
フォア:エボリューションMX-P(1.7mm・TIBHAR)
バック:クリッター(中・コクタク)
ユニフォーム
敦賀高のユニフォーム
こだわりのもの
タオル
クマのキーホルダー
※ギアは2021年4月時点のもの
全国選抜シングルス2部優勝のカットマン
クラブチームで卓球を教えていた父親について行ったことから、芝田の卓球人生は幕を開けた。クラブチームで練習を始めた小1のときは、攻撃型だった。しかし、小4のときに「チームに1人カットマンがいると良い」と当時の監督が考え、ツッツキが良く切れていた芝田に白羽の矢が立ち、カットマン人生がスタートした。
写真: 芝田有里(敦賀)/撮影:ラリーズ編集部
地元福井県の小浜第二中では、2019年に全国中学校体育大会に出場し、シングルスベスト32の成績を残した。個人としては上々の結果を残したが、団体戦では不完全燃焼に終わった。
「中学3年生の夏の大会の団体戦での試合は、負けてしまったけれど、卓球人生のターニングポイントです。このままでは終われないという気持ちになり、さらに卓球を続けて上を目指そうと思うきっかけになりました」。
写真: 芝田有里(敦賀)/撮影:ラリーズ編集部
芝田は敦賀高に進み、卓球を続け、腕を磨いた。芝田の努力が実ったのは、2021年3月に行われた全国高校選抜卓球大会だ。この大会で落としたゲームは、決勝での1ゲームのみと完璧な戦いぶりを見せ、女子シングルス2部で見事優勝に輝いた。
写真:芝田有里(敦賀)/撮影:ラリーズ編集部
カットと攻撃のバランスで日本一に
芝田は、自らのプレースタイルをこう説明する。
「できるだけ前~中陣に位置してのツッツキ、カットの変化でミスを誘います。また、相手や状況によって、守備と攻撃のバランスを考えています」。全国選抜でもカットだけでなく、要所で見せる鋭いスマッシュで得点を奪い、優勝まで駆け上がった。
写真: 芝田有里(敦賀)/撮影:ラリーズ編集部
芝田の使用用具は、インナーシールドレイヤーZLF(ST)にフォア:エボリューションMX-P(1.7mm)、バック:クリッター(中)だ。
中2の秋に落ち着いたというこの用具の組み合わせについては「ラケット、ラバーともに回転をかけやすく、フォアは適度な反発で攻撃もできる」と語る。「クリッターは、インターネットで監督がたまたま見つけたのを試しに使ってみました。初めは扱いにくいと思ったが、使い込んでいけばなんか良さそうとも感じた」と使用を続けている。
写真: 芝田有里(敦賀)/撮影:ラリーズ編集部
次は団体での活躍を目指す
芝田の愛用品となる“ギア”はタオルとクマのキーホルダーだ。
「このタオルは大会で必ず使うタオルです。試合でこのタオルを使うと気持ちが入ります。クマは大会に必ず持って行っているお守りのようなもの。見ると落ち着き冷静になることができます」と試合には欠かせないものとなっている。
写真: 芝田有里(敦賀)/撮影:ラリーズ編集部
今後の目標としては「団体でさらに自分らしいプレーをしてチームにいい流れを呼び寄せたい」と力強く語った。シングルスで日本一に輝いた芝田が団体でもチームを勝利に導けるか。今後の活躍から目が離せない。
写真:芝田有里(敦賀)とベンチに入った坂田耕監督/撮影:ラリーズ編集部