卓球動画 【卓球動画解説】川上尚也(早稲田大)vs 高取侑史(法政大)|今日の1試合
2019.09.11
文:ラリーズ編集部
福原愛、水谷隼、丹羽孝希ら日本のトップ選手を輩出し一時代を築いた青森山田中・高を14年間に渡って指導した名将・板垣孝司氏。
その板垣氏がトップ選手から年代別、ジュニア選手まで幅広い試合動画について両選手の特徴、勝敗を分けたポイントを語る。
今回は、2019年春季関東学生卓球リーグ戦 男子1部の「川上尚也(早稲田大)vs 高取侑史(法政大)」。
両選手の特徴
バックハンドで先手を取りフォアドライブに結びつけるスタイルの川上選手。フォアドライブは豪快なボールではありませんが的確さを持っています。最後まで崩れない下半身の強さも彼の卓球スタイルを支えています。
小学校時代から安定した成績を残し、常に全国の上位に食い込んでいる高取選手。パワーボールは少ないものの高取選手独特のボールタッチ、コース取りは「うまい!」と思わせるプレーを発揮します。
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見どころ
バックの守りが堅く相手を振り回してからポイントを狙う高取選手に対して、やや同タイプの川上選手がどのような戦い方をするのか。注目の一戦です。
勝負を分けたこの1本
※ページトップと同一の試合動画について、再生開始箇所を調整してお送りします。
第3ゲーム3対1での川上選手の3球目回り込みドライブです。第1〜2ゲームはことごとく高取選手のバックブロックに捕まっていた川上選手ですが、第3ゲームからはガラリとコースを変え徹底的なミドル攻めを始めます。
3球目の回り込みだけでなくラリー中もコースを徹底します。ミドルのブロックはシェーク両ハンドが最も難しいコースで、ブロックできたとしても1球では決まらず、そこから長めのラリーがスタートします。川上選手は最後までこのコースを貫き、見事に逆転勝ちをしました。見事!
板垣’s EYE
この試合は川上選手の戦術転換を褒めるべきだと思います。最後までフォアドライブが崩れませんでした。
高取選手は「バックブロックが硬い」のをみんなが知っているので、必ずここを狙われると思います。股関節周りの強さがミドル処理には必要です。ここを乗り切れば更に穴の少ない高取スタイルが完成すると思います。
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試合情報
大会名:2019年 春季 関東学生卓球リーグ戦 男子1部 第3戦
選手名:川上尚也(早稲田大)vs 高取侑史(法政大)
試合結果:川上 3-2 高取
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映像提供:LaboLive
監修協力:Shakehands