文:川嶋弘文(ラリーズ編集部)

見どころ

長崎美柚のプレーを見た時、将来確実にビッグになりそうなアーティストの歌声をはじめて聞いた時と同じような感覚を覚えた。

「才能に惚れ込む」とはまさにこのことだろう。

対戦相手の大野順子は岐阜の名門・富田高から朝日大に進み、日本リーグ2部で20勝以上を挙げている経験・実績ともに豊富な名選手。

回転量の多いサイドスピンサーブから前陣ブロックで相手を振り回すやりにくいタイプの選手だ。

その大野に対し、0-2から逆転できる15歳はなかなかいない。

長崎のプレーは「オールラウンド」という単語がしっくりくる。

恵まれた体格から繰り出されるフォアハンド、バックハンドともに威力があり、カウンタープレーも上手い。
またボールタッチも繊細で、レシーブミスが極端に少なく、サーブも多彩でサービスエースが多い。
台上処理についてもチキータもフリックもでき、ツッツキも切れている。

オールラウンダーであるが故にどの戦術を選択するか迷う点や、センスがありすぎて適当に打っても一定の割合で入ってしまうため、ラリー中に手打ちでミスをする頻度が高いことなど課題はあるが、今後5年でその才能を大きく開花させる気がしてならない。

日本女子のサウスポーには石川佳純、早田ひなという2人の天才がいるが、長崎には中長期プランで2人を追い抜く覚悟で日々のトレーニングを積んで欲しい。

今後の長崎の活躍が楽しみだ。

勝負を分けたこの1本

5分00秒〜5分19秒:4セット目長崎が類い稀なるボールタッチを見せて1-2から3-3に追いついた3本。
※ページトップと同一の試合動画について、再生開始箇所を調整してお送りします。

1-2からの1本は長崎がサーブから連続攻撃を仕掛けたところに大野のネットイン。台から距離を取って攻めている時にネットインをされると失点する可能性が高いが、長崎はリーチが長く、またボールタッチが非常に良いため、このボールに手が届き、何とか返球。その後のロビングも、ラケットに当てるだけでなく自ら回転をかけたうえで相手のエンドラインギリギリに返球している。手元で大きく伸びるボールで大野のスマッシュミスを誘った。

また2-3からのフリックレシーブもその後のドライブも何気なく打球しているように見えるが、どちらに来るのかが非常に分かりにくく、コースも厳しい。

弱冠15歳の長崎にはその才能を活かしながらも、更にプレーの精度を上げ、日本の中心選手になって欲しいものだ。

試合情報

大会名:2017東京卓球選手権 女子シングルス 3回戦
選手名:長﨑美柚(JOCエリートアカデミー)vs大野順子(朝日大)
大会種別:個人戦、シングルス、国内
試合結果:長崎3-2大野
配信元のフルバージョン動画を見たい方はこちら

協力:LaboLive

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