文:川嶋弘文(ラリーズ編集部)

見どころ

卓球のプレースタイルは時代の流れとともに進化し、その時代に応じて主流となるプレースタイルがある。現在の卓球の主流はシェークでフォアとバックの両ハンドドライブを仕掛けるタイプだ。

その正統派シェークドライブの選手が最もやりにくいプレースタイルの一つが田辺のようなペン粒高選手である。

ペンの粒高選手は従来、堅いブロックで相手のミスを誘うが、田辺はそれに加え魔球とも呼べる変化ボールをいつでも繰り出せるテクニックと予想外のタイミングで攻撃を仕掛けられるため、対戦相手は混乱する。

また、全国を見ても田辺レベルの強い粒高選手が少ないせいか、多くの強豪攻撃選手は粒高選手をなめてかかる傾向にある。

コートに入る段階で勝てるものと思い込み、逆に少しリードをされると焦り、イライラする。

精神的に優位に立った粒高選手が意表をついたプレーで得点をして大声で吠えたり、ネットインをするとさらにイライラが増し、強豪攻撃選手のメンタルが崩れてしまう。

まさに今回ご紹介する田辺対西沢は粒高選手が大物食いをする典型のような展開。

西沢はニッタク契約の中国帰化選手であり東京選手権サーティの部で2015年に優勝している名選手だ。

一方で失うものの無い田辺は全力で向かっていき、ベストパフォーマンスを発揮。全国大会の舞台で大金星を挙げた。

なかなか見られない貴重な映像であるため、時間の無い方も最終5セット目だけでも見て欲しい。

勝負を分けたこの1本

7分25秒〜7分38秒:田辺が最終セット5-2から2本連取し,吠えた場面
※ページトップと同一の試合動画について、再生開始箇所を調整してお送りします。

セットカウント2-0でリードした田辺だったが、西沢が実力を見せ2-2と追いついて迎えた5セット目。

序盤5-2とリードした田辺だが、全く油断ができない試合展開の中、粒高の特長を活かした好プレーを見せた。

まずラリー中に普通のナックルプッシュで攻めた後、いきなり強烈なカットをし、西沢のドライブミスを誘い6-2。

次はプッシュで西沢をフォアに振り回してから、粒高でのカウンタースマッシュを決めて7-2とした。

試合を決めた最後の1本もカットブロックのバックスピンが強烈でネットに吸い付くような見事なネットインを見せた。

次に何をしてくるか分からない田辺は、誰もが一番対戦したくない粒高選手だ。

【試合情報】
大会名:2017東京卓球選手権 男子サーティ 4回戦
選手名:田辺和也(日産追浜)vs西沢銘(TTC浦和・土合)
大会種別:個人戦、シングルス、国内、年代別
試合結果:田辺3-2西沢
配信元のフルバージョン動画を見たい方はこちら

協力:LaboLive

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