卓球動画 【卓球動画解説】弓取 眞貴(中央大)vs 髙取 侑史(法政大)|今日の1試合
2020.03.11
文:ラリーズ編集部 解説:板垣孝司
福原愛、水谷隼、丹羽孝希ら日本のトップ選手を輩出し一時代を築いた青森山田中・高を14年間に渡って指導した名将・板垣孝司氏。
その板垣氏がトップ選手から年代別、ジュニア選手まで幅広い試合動画について両選手の特徴、勝敗を分けたポイントを語る。
今回は2019年秋季関東学生卓球リーグ戦 男子1部の「弓取 眞貴(中央大)vs 髙取 侑史(法政大)」。
両選手の特徴
小学校時代から安定した成績を残し、常に全国の上位に食い込んでいる髙取選手。パワーボールは少ないものの髙取選手独特のボールタッチ、コース取りは「うまい!」と思わせるプレーを発揮します。
希望が丘高校の主力として全国で活躍してきた弓取選手。鍛えられた体躯から放つ両ハンドのドライブと左腕からのテクニックプレーは破壊力を秘めた選手です。
見どころ
両選手ともに高校時代から全国で素晴らしい実績を残してきた好選手です。ボールをさばくのが抜群に上手い髙取選手vs両ハンドに威力のある弓取選手の試合は熾烈な戦いになると予想しました。
勝負を分けたこの一本
※ページトップと同一の試合動画について、再生開始箇所を調整してお送りします。
第5ゲーム、7対7での弓取選手のレシーブです。
フォア前をチキータで処理してからのラリー展開が得意な弓取選手に対し、第5ゲーム5対5の場面で髙取選手は、わざとフォアサイドに少し出すサーブを使いました。このサーブに弓取選手がチキータミス。髙取選手は次も同じサーブ。チキータで処理するかフォアでレシーブするか難しい場面でしたが、弓取選手はチキータからの展開で得点します。
一転、7対7ではギリギリまでボールを待って判断し、ほんの少し台から出たサーブをフォアドライブでレシーブ。この卓球台のちょうど角とサイドに落ちるボールの判断は世界のトップ選手でも迷う難しい所ですが弓取選手の判断は見事!
板垣’s EYE
両者ともに持ち味を発揮したナイスゲームでした!弓取選手はサーブを散らしながら最後の最後に得意のフォアハンドドライブ連打をコートに叩き込みました。一方の髙取選手もクレバーな試合運びを披露しました。もう少しサーブの球種を増やし自分のプレーの引き出しが増えれば卓球の幅が広がると思います。
試合情報
大会名:2019年 秋季 関東学生卓球リーグ戦 男子1部 第2戦
選手名:弓取 眞貴(中央大)vs 髙取 侑史(法政大)
試合結果:弓取 3-2 髙取