写真:全農杯2026年全日本卓球選手権大会(ホープス・カブ・バンビの部)新潟県予選会の様子/撮影:ラリーズ編集部
卓球インタビュー 新潟県新発田市 卓球熱の理由<全農杯2026年全日本卓球選手権大会ホープス・カブ・バンビの部 新潟県予選会>
2026.07.10
<全農杯2026年全日本卓球選手権大会(ホープス・カブ・バンビの部)新潟県予選会 5月10日(日)新発田市カルチャーセンター>
卓球ファンは、新発田市を正確に“しばたし”と読める人間が多い。気がする。
新潟県の卓球を考えるうえで、20年以上に渡り有望選手を輩出し続けジュニアクラブの名門・新発田ジュニアの存在は大きい。現在16歳、将来の日本代表のエースと目される川上流星(木下アカデミー)を始め、龍崎東寅、相馬夢乃など多くの選手を輩出してきた。
地域も卓球を応援する。新発田市では、2021年に世界選手権日本代表選考会が行われ、2024年5月には石川佳純さんのサンクスツアーも開催されるなど、全国規模の卓球イベントを担ってきた。
写真:会場には過去の卓球イベントの記念品が展示されている/撮影:ラリーズ編集部
人口約9万人、雪国の小さな町にある卓球熱とは。全農杯全日本ホカバの新潟県予選を取材した。
写真:会場練習の模様/撮影:ラリーズ編集部
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参加者数は134人
例年とほぼ同じという今年の参加者数は、134人。
新潟県は、人口対比で見ても卓球協会登録者数が多く、ホープス・カブ・バンビの部男女の各カテゴリーで4名ずつ全国大会の枠を持つ。
「新潟県には、5,6年前まで1万人を超える協会登録者がいました。雪国の冬にも天候を選ばずできるスポーツであること、中学校の卓球部員のほとんどが協会登録をしてくれていたことが主な理由です。しかし、現在の部活動改革によって中学生の登録人数が減り、それに伴い高校生も少なくなっています」
新潟県卓球連盟の清野勝彦理事長が明かす現実は、新潟に限らず、多くの都道府県卓球連盟が切実に直面している課題だ。
写真:新潟県卓球連盟の清野勝彦理事長/撮影:ラリーズ編集部
“ランキング戦”導入で小学生世代が活性化
「姚さんが来ていなかったら、新潟の小学生はここまでレベルは上がっていないでしょう」
清野理事長がそう断言するのは、新発田ジュニアを開いて28年、指導者の姚天明(ようてんめい)氏である。上海でプロコーチを8年務めた後来日、横浜国立大学大学院で学んだ後に、新発田市出身の齋藤健オーナーの招きで新発田ジュニアを創設、この小さな町で指導を始める。
写真:姚天明(ようてんめい)さん/撮影:ラリーズ編集部
「新発田から、世界で活躍する選手を育てたい」齋藤氏の志を背負って、姚氏は技術指導のプロフェッショナルとして28年、子どもたちを教え続けた。
写真:ホープス女子1位の本間あやめ(新発田ジュニア)/撮影:ラリーズ編集部
県卓球連盟も、その指導環境を県全体の小学生レベルアップに繋げてきた。
「約20年前から、小学生卓球大会という名称で、小学生のランキング戦を年3回行っていて、それが定着しています。福島県が先に行っていたのを参考にさせていただいて、それは卓球の強化にも普及にも役立っていますね」
>>「小学生が福島の宝だから」<全農杯2025年全日本卓球選手権大会(ホープス・カブ・バンビの部)福島県予選会>
写真:安藤想真(新発田ジュニア)/撮影:ラリーズ編集部
新潟県予選会 結果
会場に目を移すと、ホカバ新潟県予選に参加する選手や保護者の熱量は高い。
大会運営に手慣れた大人のスタッフたちに支えられ、スムーズに県予選大会は進行していった。
写真:バンビ台でも高さを感じる/撮影:ラリーズ編集部
写真:感情を抑えきれない試合も/撮影:ラリーズ編集部
写真:籠島勇太(新発田ジュニア)/撮影:ラリーズ編集部
写真:櫻井悠乃(三島ジュニア)/撮影:ラリーズ編集部
日本一の米どころの副賞は
さて、新潟といえばもちろん“日本一の米どころ”である。
取材に赴いた5月、新発田市は、雪解け水が運ぶ土壌の美しい水田の光に彩られていた。
全国47都道府県予選会すべてに特別協賛する全農から、入賞者には新潟らしい副賞が贈られる。
写真:新潟県新発田市の風景/撮影:ラリーズ編集部
1位副賞 新潟県産新之助
1位に贈られた副賞は、新潟県が誇るブランド米「新之助」である。
まもなくデビュー10年を迎える「新之助」は、大粒で食べ応えがあり、新潟の代表銘柄コシヒカリとはまた違う種類の美味しさで、ファンを増やしているお米だ。
写真:新潟県産新之助/提供:JA全農にいがた
「新潟県では、近年の一番の課題である高温耐性のある品種開発に取り組んできました。高温条件下でも品質と食味の良い晩生品種を目指して、約20万株の個体から選抜と育成を繰り返し、平成29年に本格的デビューしたお米です」
JA全農にいがたの県本部長は語る。
「新之助には、研究会が定めた厳しい栽培基準があり、かなり厳格な栽培管理が求められます。収穫したお米についても、その条件をクリアできなければ新之助として流通できない取り決めがあり、生産者の方々も栽培管理には気を使われています」
写真:JA全農にいがたの高野洋 県本部長/撮影:ラリーズ編集部
雪解け水、その水が運んでくる肥沃な土壌、寒暖差の大きさなど、新潟の自然環境に恵まれた気候風土の他にも、生産者が“日本一”のプライドを持って米作りに励んできた、その情熱が美味しいお米を生む。
地元では、日頃から食べる白ごはんとしてはもちろん、冷めても固くなりにくく甘さが持続することから、おにぎりやお弁当のご飯としても親しまれているという。
写真:副賞の新之助を頬張る子どもたち/撮影:ラリーズ編集部
2位副賞 にいがた和牛 肩ロース 焼肉用 300g
各カテゴリーの2位には「にいがた和牛 肩ロース 焼肉用 300g」が贈られた。
新潟県内で育てられた黒毛和牛で、品質規格3等級以上のものを「にいがた和牛」と呼び、肉の旨味、脂の質にこだわった、コクがあってまろやかさが味の特徴だという。
写真:にいがた和牛 肩ロース 焼肉用/提供:JA全農にいがた
事実、入賞した子どもたちにインタビューすると「焼肉で白ご飯が食べたい!」という声がとても多く、新潟の食環境で育つ豊かさを感じたのだった。
写真:副賞の焼肉をみんなで食べる/提供:JA全農にいがた
3位副賞 越後姫 ゆりかーご
3位には、新潟県独自のイチゴ品種「越後姫」が贈られて、入賞した子どもと保護者を喜ばせていた。
つやのある鮮やかな赤色の「越後姫」は、果肉が柔らかくジューシーで、酸味が強くなくて甘い味が特徴だという。
生産量が多くないこと、果肉が柔らかいため長距離の輸送が難しいこともあって、県外の知名度は高くないが、新潟県人にとっては“イチゴといえば越後姫”というほど馴染みのある品種ということだ。
新潟県予選会 結果
※各カテゴリー上位4名が新潟県代表
ホープス男子
1位 籠島勇太(新発田ジュニア)
2位 長谷川丈(新発田ジュニア)
3位 山岸龍馬(J.STYLE)
4位 楊智成(新発田ジュニア)
写真:ホープス男子入賞者/撮影:ラリーズ編集部
ホープス女子
1位 本間あやめ(新発田ジュニア)
2位 築井朋星(新発田ジュニア)
3位 泉田紗那(新発田ジュニア)
4位 芳賀紬月(新大クラブ)
写真:ホープス女子入賞者/撮影:ラリーズ編集部
カブ男子
1位 安藤想真(新発田ジュニア)
2位 櫻井悠人(三島ジュニア)
3位 信太葉介(Quest新潟クラブ)
4位 小熊蓮(三島ジュニア)
写真:カブ男子入賞者/撮影:ラリーズ編集部
カブ女子
1位 片桐新夏(Quest新潟クラブ)
2位 畔柳乃和(白根アトム)
3位 岩澤彩純(上越ジュニア)
4位 加藤紬夢生(新発田ジュニア)
写真:カブ女子入賞者/撮影:ラリーズ編集部
バンビ男子
1位 羽鳥匡晃(Quest新潟クラブ)
2位 松尾星志(新発田ジュニア)
3位 石山律(新発田ジュニア)
4位 須田煌也(J.STYLE)
写真:バンビ男子入賞者/撮影:ラリーズ編集部
バンビ女子
1位 櫻井悠乃(三島ジュニア)
2位 小林采生(新発田ジュニア)
3位 大関みくり(新大クラブ)
4位 岩澤千晶(上越ジュニア)
写真:バンビ女子入賞者/撮影:ラリーズ編集部
>>川上流星らを輩出 新潟県の新発田ジュニア指導者・姚天明「人生懸けてますから」







