岸川聖也はなぜ全日本実業団だけ現役で出続けるのか | 卓球メディア|Rallys(ラリーズ)
岸川聖也はなぜ全日本実業団だけ現役で出続けるのか

写真:岸川聖也(ファースト)/撮影:ラリーズ編集部

卓球インタビュー 岸川聖也はなぜ全日本実業団だけ現役で出続けるのか

2022.06.26

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この記事を書いた人
1979年生まれ。2020年からRallys/2024年7月から執行役員メディア事業本部長
2023年-金沢ポート取締役兼任/軽い小咄から深堀りインタビューまで、劇場体験のようなコンテンツを。
戦型:右シェーク裏裏

さて、岸川聖也(ファースト)、35歳である。
言わずとしれた元日本代表選手であり、現在TリーグT.T彩たまの監督であり、男子ナショナルチームの強化コーチも務める岸川が、唯一現役選手として出続ける大会が、全日本実業団選手権だ。

その理由を聞いた。

岸川聖也(ファースト)
写真:岸川聖也(ファースト)/撮影:ラリーズ編集部

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まだ目標を達成していない

槌谷
なぜ、全日本実業団だけは、選手として出続けるのでしょうか。
岸川聖也
僕がファーストに所属したのが2013年12月、当時まだ日本代表でやってましたが、全日本実業団には出るようになりました。

当時からずっと、浜野浩社長は“全日本実業団で優勝したい”という目標があって、僕自身もその思いは同じなので。

槌谷
現役は引退したんですよね(笑)。
岸川聖也
そうですね(笑)。でも、まだ全日本実業団優勝という目標を達成していないので。

嬉しいのは、僕が入った当時に比べて、強い選手が集まってくれていること。そういう選手たちと一緒に戦って優勝したいという思いが強いです。

僕以外に4人強いトップ選手がいるので、正直、僕の出番はなくてもいいかなと思ってますが、浜野社長に“出ろ”と言われたときのために、いつ出ても良いように準備をしています。

僕が出ようが出まいが、チームが優勝できれば僕は嬉しいので。

岸川聖也(ファースト)
写真:岸川聖也(ファースト)/撮影:ラリーズ編集部

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1回着たユニフォームをちょっと乾かしてもう一回着たことも

槌谷
浜野社長に“これまでの全日本実業団で一番の思い出は?”と聞くと、「岸川選手が所属した当時、単複どちらかで岸川が1点落としたら負けるという状況の中で、ずっと奮闘してくれていたこと」と言っていました。
岸川聖也
当時、ファーストはまだシードを持ってなかったので、1日5試合団体戦をやった日がありました。僕はオーダーの前半とダブルスの2回ずつ出場して。
槌谷
1日10試合…。

岸川聖也
写真:岸川聖也(ファースト)/撮影:ラリーズ編集部

岸川聖也
さすがにクタクタになって(笑)。その頃はまだユニフォームも足りなくて、1回着たものをちょっと乾かしてまた着たのを覚えてます(笑)。

そのとき初めてベスト16に入って、その後少しずつシードももらえるようになって、という流れなので、僕もとてもよく覚えています。

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全日本実業団は幅が広い

槌谷
全日本実業団って、何が他と違う大会なんでしょうか。
岸川聖也
僕が初めて出たときに思ったのは、日本リーガーのようなトップ選手もいれば、そこまで強いわけではない会社の卓球部もいて、普段の全日本選手権などではなかなか見られない世代の選手もいる、その幅広さは楽しいなと思いました。

“あ、まだ卓球やってるな”という同年代の選手を見ると、僕自身も嬉しくて。

出場する選手の幅広さは、全日本実業団の特徴だと思います。

岸川聖也(ファースト)
写真:岸川聖也(ファースト)/撮影:ラリーズ編集部

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卓球と年齢

槌谷
ファースト卓球部は20台後半から30代という中堅選手が揃っています。卓球と選手の年齢について、岸川選手はどうお考えですか。
岸川聖也
うーん、僕は、あまり年齢は関係ないんじゃないかと思ってますね。

もちろん、10代や20代前半の選手は、世界でどんどん活躍しようというモチベーションが高いので、ナショナルチームに入って世界を飛び回って、というのは20代前半までの選手のほうがメンタル面では向いているかもしれません。

30代で家族もいて子どももできて、となると、そのモチベーションが変わることはあると思います。

その代わり、30代では、20代前半では難しいテクニックも身につけられるので、どっちにもメリット・デメリットがあると感じています。

岸川聖也(ファースト)
写真:岸川聖也(ファースト)/撮影:ラリーズ編集部

社長への恩返しをしたい

槌谷
「選手の居場所を作る」という浜野社長の方針のもと、長くプレーができる環境は大きいですね。
岸川聖也
本当に感謝しています。僕だけでなく、大矢、健太、町、神と、いろんな選手のスポンサーをして頂いていることも嬉しくて。

“選手の居場所を作ろう”という社長の思いは以前と変わらず、というより、昔よりさらにサポートして頂いています。

なおさら、全日本実業団への思いが強まります。なんとか、少しでも社長への恩返しをしたい。

そろそろ優勝したいと、本気で思っています。

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変わらなかったもの

2013年に岸川がファーストに所属してから、時が流れた。
岸川自身も日本代表選手から、プロ卓球選手、コーチ、そして監督と、そのステージは変わった。

変わらなかったのは、浜野社長の情熱と支援だった。

ユニフォームも足りなかった頃から、社長と共に目指し続けた全日本実業団初優勝を、2年間の中止を経た今年、岸川聖也が獲りにゆく。

岸川聖也(左)と浜野浩社長(右)
写真:岸川聖也(左)と浜野浩社長(右)/撮影:ラリーズ編集部

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