関西学院大学女子卓球部は、2015年にインカレベスト4に入り、全日学ランカーや実業団選手も輩出している関西屈指の強豪校だ。しかし、意外にも関西学生リーグ春秋連覇は令和元年の2019年が、昭和35年に女子部が誕生して以来初の快挙だった。
近年勢いに乗る関西学院大学女子卓球部に潜入し、女子部監督を務めて15年目になる関西学院大学OBの林雅司監督と主将の村田咲紀(関西学院大学4年・山陽女子高校出身)に話を聞いた。
【関西学院大学女子卓球部】関西学生リーグ1部に所属する卓球強豪校。2015年には創部初の関西学生秋リーグ優勝とインカレベスト4入賞。2019年には創部初の関西学生リーグ春秋連覇を達成した。小脇瑞穂(百十四銀行)ら実業団選手も輩出している。
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卓球を通じて「人間の幅を大きくする」
写真:林雅司監督(関西学院大学・写真左) 女子部監督を務めて15年目になる/撮影:ラリーズ編集部
また、4回生が中心となって部の運営に携わり、下級生とコミュニケーションを取りながら、引っ張っていくというのも大きな特徴だと思います。
写真:主将を務める村田咲紀(関西学院大学)/撮影:ラリーズ編集部
ただ、試合だけに勝てば良いとか、卓球さえ強くなれば良いとかいう考えは誤りだと思っています。
卓球を通じて、人間の幅を大きくするとか人間性を磨くとか、そういったところを大事にしていきたいと考えています。
“卓球好きな人”と“負けず嫌いな人”が合う部活
主将の村田にもチームについて話を聞いた。
写真:村田咲紀(関西学院大学)/撮影:ラリーズ編集部
(コロナの中止も挟んで)4年生で再びリーグ戦に出てみて、この2〜3年で関西全体のレベルがすごい上がっているなと感じました。
加えて、コロナ禍で大学の制限が厳しく、自由に練習できなかった部分もあり、勝負どころで勝ちきれませんでした。今回出た反省点や課題を今後に活かしていきたいと思います。
写真:関西学院大学女子卓球部の練習の様子/撮影:ラリーズ編集部
なので、卓球好きな人と負けず嫌いな人が合うかなと思います。
名実ともに学生卓球界の雄として
再び林監督に話を聞く。
写真:関西学院大学女子卓球部の練習の様子/撮影:ラリーズ編集部
写真:練習は学生主体で話しあって進められる/撮影:ラリーズ編集部
その中でも嬉しいというよりも痺れたという意味では、令和元年の春のリーグ戦、当時の宮脇主将が、ラストで勝てば優勝という試合で0-2からの大逆転勝利で優勝したのが、一番心に焼き付いております。
チームとしては、皆様から愛されるチームを目指して頑張っていきたいと思っていまして、何より選手の自主性を重んじていますので、伸び伸びとやってくれればと思ってます。
写真:村田咲紀と津隈愛佳(関西学院大学)/撮影:ラリーズ編集部
卓球部も、2年前に卒業した小脇瑞穂が日本リーグの実業団・百十四銀行で頑張っていますし、今後も全国的にあるいは国際的に活躍できる選手が出てくれればなと一人のOBとして思っています。
写真:関西学院大学女子卓球部/撮影:ラリーズ編集部
【動画】潜入!関西学院大学女子卓球部
動画では各選手のプレーシーンやコメント、オフについても伺いましたので、ぜひご覧ください!