スウェーデンの絶対的エース、マティアス・ファルクの独占インタビューだ。
2018年世界選手権の団体戦ではベスト4に進出し、スウェーデンに17年ぶりのメダル獲得をもたらし、2019年の世界選手権シングルスでは、スウェーデン選手として22年ぶりに決勝進出を果たした。2020年11月WTTマカオでは、許昕(シュシン・中国)を破るなど、その実力は確かだ。
フォア側に表ソフトラバーを貼ってスマッシュを多様する異質のスタイルで、世界の卓球シーンに旋風を巻き起こすファルク。
スウェーデン復活をその右腕に賭けた29歳に、現在の心境や意気込みをオンラインで聞いた。
写真:マティアス・ファルク/提供:ittfworld
このページの目次
フォアハンドに表ソフトラバーを貼る理由
コーチが決断しました。
写真:フォア側に表ソフトラバーを使うマティアス・ファルク/提供:ittfworld
ただ、若いときはみんな、他と違うスタイルの選手と戦って勝つのは難しいこと。
私自身は良い指導を受けられたこともあって、表ソフトで良いプレーを続けることができました。
14歳くらいまでは卓球とサッカーの両方をやっていて、その後卓球を選びました。
写真:マティアス・ファルク(スウェーデン)/提供:ittfworld
飛躍のきっかけは2017年T2APAC(T2アジア太平洋卓球リーグ)
写真:スウェーデン代表選手団公式ウエアを着たマティアス・ファルク/提供:SOC
もちろん厳しい練習を続けてきたからなんだけど、きっかけは、2017年にマレーシアで開催されたT2APACだと思います。若い張本も参加していたね。
この大会に参戦したことで、とても多くの良い試合を経験できたことと、素晴らしい選手たちと練習することができました。
そして、パーソン監督がナショナルチームの監督になったこと。彼がいつも近くで教えてくれることは私にとって大きなことです。
写真:ヨルゲン・パーソン監督(写真中央)とマティアス・ファルク(写真左)/提供:ittfworld
彼はすべての選手に対して、それぞれのベストな方法を探そうとしてくれるので、本当に助かっています。
ちなみにファルク選手は2018年にご結婚されましたが、それも好調の要因でしょうか?
私はよく言うのですが、卓球台の前で良いパフォーマンスをするためには、卓球台の外で自分の人生を幸せで、良い環境にする必要があります。
私は、妻と娘の一緒の暮らしがとても幸せで、だからこそ、まっすぐ卓球に向き合い、高い集中力を維持することができています。
写真:マティアス・ファルク/提供:ラリーズ編集部
写真:2019年世界選手権で、スウェーデン選手として22年ぶりに決勝戦進出を果たしたマティアス・ファルク/提供:ittfworld
なるべく、銀メダルを獲る前と同じ気持ちでいたいと思っています。もっと多くの栄誉を勝ち取りたいので、地に足をつけ、厳しい練習を続けることを心がけています。
写真:マティアス・ファルク(写真右)とクリスチャン・カールソン/提供:ittfwrold
スウェーデン代表であることの誇りと喜び
もう一度世界一になることも可能なチームだと信じています。
そのスウェーデンの代表選手であることに、いつも喜びと誇りを感じています。
写真:17年ぶりのメダルを獲得したスウェーデン男子2018年世界選手権ハルムスタッド大会/提供:ittfworld
(>>“スウェーデンのエース”ファルク、代表落ちから世界卓球銀メダルまで返り咲けたワケ【後編】 に続く)