卓球×ビジネス [PR] 五輪前、卓球売り場拡大中!ヴィクトリア三鷹店の“ご近所流接客術”と酸素カプセル
2019.07.29
文:寺西ジャジューカ
2020年開催の東京オリンピックを控え、各スポーツショップが“五輪仕様”の売り場に姿を変えつつある。例えば、ヴィクトリア三鷹店は数ある五輪競技の中でも卓球に注目。卓球アイテムの売り場面積を今春より倍に広げている。
スタッフの鈴木さんに話を聞いた。
「他の五輪競技に関しては、特に売り場は広げておりません。張本智和選手の存在などもあり、これまであまりテレビで中継されていなかった卓球というジャンルの露出が増えている今、成長する市場としての判断で拡大しました」(鈴木さん)
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中高生に対し、あえて“ご近所さん”のように接客する
今まで、高齢者の卓球ユーザーによる利用が多かった同店。しかし、今年3月からは中高生向けの商品展開にも力を入れ始めた。
「近隣に学校の数が多く、また主婦のお客様から『ウチの子が卓球をやってるのよ』という情報をいただく機会もあったので、徐々に増やしていこうという方針になりました。中高生の中では張本選手の人気が圧倒的で、理由を聞くと『勢いや掛け声が好き』という意見が多いです。中学高校の部活の中で静かなイメージだった卓球ですが、彼がその印象を払拭しているんじゃないかと思います」(鈴木さん)
中でもフォーカスするのは初心者プレイヤーだ。ただ、初心者と言えど何も知らないわけじゃない。来店する前段階での下準備が、今と昔ではまるで違うという。
「保護者の方と一緒にご来店される場合、『続けるかわからないから……』という親御様のご意見で、まずは一番安い商品やスターターセットから買われていくことが以前は多かったです。でも、今はご来店される前にネットで情報を調べ、『こういうのが使いやすい』と予備知識を持って訪れる学生さんがほとんど。私どもも『どういうのが欲しいの?』と、率先して学生さんに意見を聞くようにしています。本当に興味のある物をご購入いただくには、学生さん本人と話をしないと難しい。質問をしつつお子様の背中を押し、お母様を説得していきます(笑)」(鈴木さん)
若い初心者プレイヤーからの人気が特に集中するのはFACTIVEやフライアットスピンといったところになるそうだ。
もちろん、学生プレイヤーは初心者ばかりじゃない。上級者を相手にした際、店舗側が発揮するのはスポーツ量販店ならではの連携術である。
「当グループのスーパースポーツゼビオ東京御茶ノ水本店には、全国選抜シングルスのベスト8に入った大森隆雄というスタッフがおります。深いアドバイスが必要なお客様には大森をご紹介し、専門的な情報を提供させていただいております」(鈴木さん)
こうした接客で築く学生との関係性は、“地域密着型接客法”として三鷹店の強みになった。
「当店でご購入された学生さんに商品の感想を聞くと、皆さん、正直なお答えを返してくれます。それらのレビューがスタッフに蓄積され、別の学生さんがご来店された際は『どこの中学通ってるの? その学校に通っている2年生の●●君は1年生の時にこれを使っていたんだよ』と教えたり、地域に根ざした密なアドバイスができるようになりました。時には、『このラバーは合わないかも』『そっちよりこっちのタイプはどう?』と正直にお話させていただくこともあります。定期的に訪れてもらえることが、ウチのような郊外店の強み。だからこそ、ご近所感覚で接客させていただいています」(鈴木さん)
この接客術は、「自分にマッチした商品か到着するまでわからない」という問題を孕むネットショップに対抗する量販店の長所の1つと言える。
ちなみに今は、学生にとってちょうど夏合宿前のタイミングだ。
「当店では、特に小物をご案内しています。保護者の方が『なんでこんなに早くラケットがダメになっちゃうの?』と疑問に思った場合、学生さんがケアを何もしてないことが多いんです。中には、ケースではなくビニール袋にラケットを入れて持ち運ぶ子もいるみたいで(笑)。合宿でどんどん使い込み劣化が進む中、大事になるのはラバーより小物。例えば、メンテナンスセットを持てば自分で道具をメンテナンスできます。3ヵ月でダメになっていた物が半年以上持つようになれば『じゃあ、もっといいラバーを付けてもいいよ』と、親御さんのご理解に繋がる場合が多いんです」(鈴木さん)
学生以外では、高齢客の来店も多い。近くに三鷹市役所やSUBARU総合スポーツセンターがあり、そこで卓球をするついでに三鷹店で商品を購入する……という流れが近隣のシニアプレイヤーの中ではできているようだ。
「60代以上のお客様も多いので、ラージボール用のアイテムを入れようと現在検討中です。ラージボールは競技人口が増えてきていますからね」(鈴木さん)
学生向けと高齢者向けの2本柱で、ヴィクトリア三鷹店は卓球コーナーを拡大中。客足次第では、今以上に売り場を広げる可能性は十分あるとのことだ。何しろ、東京オリンピック開催までにはあと1年もある。
いつでも使っていい酸素カプセルを発見!
ふと店内の一角を見ると、酸素カプセル(有料)を発見!
営業時間内なら、いつでも誰でも利用していいという。
「これに入ると、頭の中がスーッとしますよ!」(鈴木さん)
サラリーマンなど大人が休憩がてらに利用する。確かにそういうケースもあるが、実は学生客の利用のほうが多い。
「『酸素カプセルはアスリート以外にも有効』と広く知られるようになり、それからは学生さんによる利用が最も多くなりました」(鈴木さん)
もちろん、体のどこかを負傷した人のカプセル利用も少なくない。血中酸素を上げれば、回復を早めることに繋がる。
広い駐車場(40台以上が駐車可能)を見ればわかる通り、ヴィクトリア三鷹店はファミリー客の訪問が多い。つまり、学生、高齢者、サラリーマンなど幅広い層を受け入れるお店である。この店舗が持つ度量の広さは、あの酸素カプセルが象徴していたような気がしてならない。
今回伺ったのはこちら 【ヴィクトリア三鷹店】
住所:東京都三鷹市新川3-16-25
電話番号:0422-72-8581
営業時間:
平日・土曜 10:30-20:00
日曜・祝日 10:00-20:00
ホームページ:https://www.victoria.co.jp/11213/
FBページ:https://www.facebook.com/VictoriaMitaka/