ゼビオ御茶ノ水本店で全国ベスト8と試打 Rallys編集部員がうってつけのラケットを選んでもらった | 卓球メディア|Rallys(ラリーズ)

写真:Rallys編集部員のY君(左)とゼビオ御茶ノ水本店の大森さん(右)/撮影:寺西ジャジューカ

卓球×ビジネス [PR] ゼビオ御茶ノ水本店で全国ベスト8と試打 Rallys編集部員がうってつけのラケットを選んでもらった

2019.09.30

以前、当サイトに掲載したスーパースポーツゼビオ 東京御茶ノ水本店の取材記事は大きな反響を呼んだ。

同店の特色は、ずばり「試し打ちができる」こと。

欲しい用具の方向性やなりたい選手の理想像をスタッフがヒアリングし、その情報から導き出されるいくつかのラケットをお客さんへ提案。実際にそれらで試し打ちし、しっくり来る物が見つかってから初めて購入……という手順を踏むことができるのだ。

試し打ちの相手を務めてくれるのは、御茶ノ水本店のスタッフである大森隆雄さん。

中学時代に卓球を始めた彼は、スカウトされて安田学園高校の卓球部に進学。1年生で早くも団体戦に出場し、2年生以降は全国選抜シングルスのベスト8や東京選手権3回戦進出という輝かしい結果を残した本格派である。彼の接客を求め、全国から多くのプレーヤーがこの店舗を訪れている。

「先日、『この店の記事を読んだ』と、横浜にお住まいのお客様がわざわざご来店くださいました。ご満足いただけたのか、そのお客様が所属するクラブチームからさらに10名以上の方が当店までお越しいただいております」(大森さん)

他にも愛知、青森、静岡在住の愛好家が御茶ノ水店を訪れ、話題の試し打ちを体験したとのこと。

「『ここまで色々なラケットがあり、こんなに打たせてくれるお店はなかなかない』とご満足されるお客様は多いです」(大森さん)

ラリーすることでお客さんに必要なラケットを察する

実は、Rallys編集部にもラケットの買い替えを検討している男子がいる。今回は、彼の「試し打ち→購入」を追ったドキュメントをお送りしたいと思う。

マイラケットを持参したY君は、高校で始めた卓球歴が約10年に達しようという編集部員。持参しているのは木材ラケットのようだ。何度もラバーは貼り替えたが、「球持ちが良く、適度に飛ぶので気に入っている」とラケットそのものは同じ物を使い続けているらしい。さて、彼はどんなリニューアルを用具に施したいと考えているのだろう?

Y「社会人となり練習量が減り、試合中フォアで点がとれなくなったのが悩みです。距離をとって“ギューン”と回転をかけたりするので、その部分からフォアの回転量や威力の向上を求めています。あと自分は球持ちがいいほうが好きです」

大森「引っかかりが良く、なおかつ離れても飛ぶラケットという感じでしょうか。今は木材を使われているので、試打ではカーボンラケットも含め、色々と打ち比べてみてください」

まずは、手慣れたマイラケットで大森さんとラリーを展開することに。

数往復を経て、早くも大森さんはY君の特徴がわかったようだ。

「こするような打ち方をされていますね。ラバーに不満はなく、ラケットでスピードを出したいのかなという印象を受けました。カーボンラケットをいくつかご用意するので打ち比べしてみましょう」

大森さんが選んだのは、以下の2本のラケットだった。


写真:(左から)アウターカーボンラケット(ビスカリア)、インナーカーボンラケット(張本智和 インナーフォース ALC)、Y君の木材ラケット(インフィニティVPS V)

・アウターカーボンラケット
カーボンがより表面の板に近い外側にある。弾みに特化し、ボールの飛びが鋭くなるラケット。
・インナーカーボンラケット
アウターよりもカーボンが内側にある。球持ちやしなりが木材に近いラケット。

「今使っているラケットに似て使いやすいのはインナーカーボンのほうですが、弾ませたいのであればアウターカーボンのラケットがオススメになります。この辺を打ち比べしてみましょう」(大森さん)

ボールが弾むのは、確かに魅力的。でも、「弾む」と「安定感が落ちる」は表裏一体だ。浅いボールや繋ぎを打つ際、体勢が整ってないとオーバーミスになりやすい。どちらも一長一短あるということ。

ラケットを替えたら球が見違えて鋭くなる

遂にY君の特殊素材ラケット初体験のときがやって来た。まずはインナーラケットを手に取り、大森さんとの打ち合いに臨む。

驚いた!見違えるようなのだ。一気にラリーのレベルが高くなり、まるでY君の調子が上がったように見える。それでいて、制球力はあまり低下していない。

「今までと全然違います(笑)。スピードと威力が増した感じですね……」(Y君)

続いては、アウターラケットの試し打ちに臨む。

さっきにも増して凄い!鋭い球がビュンビュン飛ぶし、見てて気持ちがいい。

「木材ラケットはしっかり振らないと飛ばず、力んで打つことになります。でも、アウターならそこまで振らなくてもスピードと回転が掛かりますよね。力まず打てる分、戻りの動作が速くなる感じです」(大森さん)

「あまり強く振らなくても飛んでくれるし、威力が段違い!」と、驚きを隠せない様子のY君。一方で、ボールが上に逸れるなど制球率に難があるのは否めなかった。

総括として、大森さんは以下の印象を口にしている。

「回転量が多く、弧線が高く安定しているのはインナーですね。鋭くて、無理なく楽に振れているのはアウターです。回転重視(インナー)とスピード重視(アウター)、どちらを選ぶかはお客様の好みで分かれるところだと思います」(大森さん)

今回、Y君はインナーラケットの購入を決断した。

「試合で緊張して入れ入れになってしまった場合、やはりインナーのほうが安心だと思いました」(Y君)

威力と制球力、両者で満足いく新たなラケットを入手したY君。彼は、果たして生まれ変わったのだろうか?

ここでチャレンジ企画を行いたいと思う。今年9月の発売以来、卓球愛好家の中で人気を博している『本格卓球 爆裂スマッシュ』を用い、用意した的に打ち返した球を命中させられるか確認したいのだ。

“シュポ~ン”と飛び出てくるボールをスマッシュするY君。やはり、球は鋭い。さっきと全然違う。そして、制球力も捨てたもんじゃなかった。さすがに百発百中とはいかないまでも、4分の1くらいの確率で的へ命中させたのだ。球は速いし、的には当てられるし、言うことなしじゃないか!?

「用具が替わるだけでレベルが変わったりするところが、卓球の面白さだと思います」(大森さん)

『本格卓球 爆裂スマッシュ』の詳細はこちら:https://www.supersports.co.jp/special/bakuretsusmash/

劇的な買い替えになり過ぎないよう意識している

理想のラケットを探すまでの道のりは、まるでオーダーメイドのようだった。

「今回は2本のご提案となりましたが、もう2本くらい追加して4~5本から意中のラケットを探すことも多いです。さらにここからラバーを合わせると組み合わせは無限ですが、そこは私が選択肢を絞ってご提案しますのでご安心ください」(大森さん)

そんな試し打ちの中で1点、大森さんが留意しているポイントがあるという。

「本日はYさんのご希望に沿って、まずアウターラケットをご用意しました。でも、元々のラケットと使用感が急激に変わってしまうのも心配です。そこで間を取り、弾みが木材とあまり変わらないインナーラケットも用意することにしました」(大森さん)

今回、Y君が購入を決定したのはインナーラケットのほう。

プレーヤーとして現実味のある選択は、アウターよりもこちらだと思う。劇的な変化が起こると今までと勝手が違いすぎるケースも出てくる。理想と使用感のバランスを取り、意識して緩やかな変化を促していくのが大森流だ。

同店の試し打ちは、わかりやすく言うと「打ち比べ→絞り込む」の繰り返しだった。試打が長時間に及ぶこともあるが、だからこそ納得の購入に辿り着ける。決して安くない卓球ラケット、だからこそ後悔のない買い物を心掛けたい。

「是非とも当店にお越しいただき、試し打ちを体験していただきたいと思います」(大森さん)

今回伺ったのはこちら 【スーパースポーツゼビオ 東京御茶ノ水本店】


住所:東京都千代田区神田小川町3-6
電話番号:03-3233-1861
営業時間:平日・土曜 11:00-20:00、日曜・祝日 10:30-19:30
ホームページ:https://www.supersports.co.jp/shop/supersports/286/
FBページ:https://www.facebook.com/ssx.TokyoOchanomizuHonten/

(取材・文・写真=寺西ジャジューカ)