秋田県秋田市にある卓球クラブ・やばせTTCは、「誰にでもオープンで、誰でも強くなれる」をモットーに運営している。
そこには、部活動で十分に練習できなかったり、そもそも部活動がなかったりする子どもたちを受け入れたいという、やばせTTC代表・藤井滉大さんの思いがあった。
今回は藤井さんに、やばせTTCをオープンしたきっかけからクラブのアピールポイント、今後の展望まで、さまざまなお話を伺った。
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プレーヤーを続けながら指導者としても活動


中学時代は県大会に出場できる程度の成績だったのですが、もっと強くなりたいという思いから、秋田県1位だった秋田商業高校に入学しました。高校3年生のときには、団体戦でインターハイと国体に出場することができました。


全日本社会人選手権のシングルスとダブルスに出場、東京選手権では当時日野自動車にいた村井桂さんとも対戦し、Rallysで動画を上げてもらったのを覚えています。

プレーヤーもされていますが、指導者としての活動はいつから始められたのでしょうか?

コーチの仕事は、2年前に個人レッスンから始めました。東京だと個人レッスンがたくさんあると思いますが、秋田にはあまりなく、だったら始めてみようと約1年間続けました。
そして、2024年4月から正式に卓球協会に登録して、やばせTTCでグループレッスンを始めたという感じですね。
子どもたちとのコミュニケーションを重視




活動は基本的に平日の19時から21時。平日に来れない方のために、土日に体育館を借りて練習をすることもありますね。僕が球出しと練習相手をしていて、それ以外は生徒同士で打つという形です。
写真:藤井滉大さん/提供:やばせTTC


難しい用語を使うと、子どもには絶対伝わらないので、1つ1つの言葉をわかりやすく噛み砕いて話すようにしています。


目先の試合で勝つことよりも、卓球を長く続けてもらうという長期的な視点を重視して教えています。
生徒の上達していく姿を見られるのがやりがい
写真:やばせTTCの練習風景/提供:やばせTTC


その試合では、ベンチコーチである自分とプレーする選手が一体となって戦っている感覚がありました。
選手も試合の中で自ら考えて、練習した成果を出せていたので嬉しかったですね。


生徒のモチベーションも上がり、表情も変わってくるのが見て取れるので、指導者としてやりがいを感じます。
満足に練習できない子どもたちを受け入れたい


他にも、中学校の部活だけでは十分な練習時間を確保できず、プラスアルファで練習したい方や、中学校に卓球部がなくて大会に出たい方などにも、やばせTTCを活用してほしいです。


一方、秋田市では学校の部活動に所属している子もまだまだ多いので、これからどうなるのかは正直まだあまり見えてはいません。
ただ、もし部活動がなくなった場合に備えて、試合に出たい子がすぐに出られるよう、いつでも受け皿になれる体制を整えています。


また、これから取り組みたいこととして、練習の合間に道徳的な学習ができる時間を作りたいと考えています。
保護者の方との相談が必要ですが、卓球の技術だけではなく、人間的な成長を促す機会も設けたいですね。


やばせTTCの子どもたちにも、誰に対してもリスペクトを持った、スポーツマンシップ溢れる人間になってほしいと願っています。
写真:指導風景/提供:やばせTTC