文:ラリーズ編集部
輝かしい成績を残している選手も、我々には想像もできないような挫折や絶望を乗り越え、卓球台に向かっている。
数多の栄冠や挫折を経験した選手たちの生き様や紡ぎ出される言葉は、我々の心に深く響き、勇気をくれる。
今回は2018年10月のインタビューの中から琉球アスティーダに所属する、有延大夢、村松雄斗、荘智淵(チュアンチーユエン)、陳建安(チェンジェンアン)4選手の名言を抜粋してお届けする。
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「ほとんど全員と戦ってみたい。僕はチャレンジャーですから」(有延大夢)
実業団のRICOHから参戦する有延大夢だ。様々なバックグラウンドの選手が揃うTリーグの中で、有延のキャリアは少し異色だ。
有延は社会人と卓球選手の二足のわらじを履く。それもリコーでは会社の最前線に立つ営業マン。かっちりとしたスーツを身にまとい、法人向けに複合機を販売しているのだ。
写真:有延大夢/撮影:伊藤圭
「Tリーグとリコーとの両立は課題ですね。上司も同僚も僕の卓球応援してくれていると感じています」。
ただ、ランキングだけ見ればその挑戦は平坦ではない。「対戦してみたい選手、ですか…。世界のトップクラスの選手が各チームにいます。ほとんど全員と戦ってみたい。僕はチャレンジャーですから」。
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「僕の戦い方はカットもするし攻撃もする。だから2倍楽しいんです」(村松雄斗)
琉球アスティーダからTリーグに参戦する村松雄斗、これほどとらえどころのない選手も珍しい。その戦型は独特だ。
世界的にも少ないカットマンであり、攻撃力も兼ね備えている。粘り強くカットしたと思いきや、突如攻撃に転じる。村松は自らの戦型とシンクロするように、独自の道をゆく。
写真:村松雄斗/撮影:伊藤圭
村松は以前から自分の卓球スタイルについてこんな風に話していた。「僕の戦い方はカットもするし攻撃もする。だから2倍楽しいんです」。
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「とにかく今、この瞬間が大切」(荘智淵)
荘智淵に「個人的には50歳くらいまで現役続けて欲しいのですが(笑)」と尋ねると、
「さすがにそこまでとは考えてないよ(笑)。とにかく今、この瞬間が大切。2020年の東京五輪を目指している。(ドイツのティモ)ボルやブラディ(ベラルーシのサムソノフ)とともに頑張るよ」。
写真:荘智淵/撮影:ラリーズ編集部
約20年に渡って世界トップクラスに君臨するベテランがTリーグに求めるものとは?その想いに迫った。
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「若い頃は徹底的に基礎練習をしました」(陳建安)
チャイニーズ・タイペイ代表の陳建安は、2008年17歳の時に世界ジュニアのシングルスで世界の頂点に立つと、2013年にはタイペイのエース荘智淵と組んだダブルスで中国を破り世界選手権の金メダルを獲得。その後も不動の代表メンバーとしてリオ五輪にも出場するなど世界トップクラスに君臨する。
写真:陳建安/撮影:ラリーズ編集部
大舞台で結果を残すために、どのような考え方で努力を積み重ねてきたのだろうか。
「基礎を重ねてからそれを応用することが大切です。なので若い頃は徹底的に基礎練習をしました。今は技術が身についたのでよりメンタルを大切にしています」。
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