【卓球】世界ランキング1位になったことがある日本人選手一覧 | 卓球メディア|Rallys(ラリーズ)

写真:張本智和/提供:WTT

卓球プレーヤー向け 【卓球】世界ランキング1位になったことがある日本人選手一覧

2023.05.04

文:石丸眼鏡

卓球界には、国際卓球連盟(ITTF)が発表する世界ランキングが存在する。今回は、その世界ランキングで過去1位になったことがある日本人選手を紹介する。

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卓球世界ランキングとは?

現行の世界ランキングは毎週更新されるシステムとなっている。世界ランキングには男女シングルス、男女ダブルス、混合ダブルス、男女ユースランキング、チームランキングの計8種類が存在するが、本記事では男女シングルスの世界ランキングについて解説する。

そのため、以前よりもランキングの変動が大きくなっており、ポイントの大きい大会で勝利すれば、一気にランキングを上げることも可能だ。

2023年6月現在、日本選手の上位3名は、男子が張本智和の4位、宇田幸矢の19位、篠塚大登の28位で、女子が伊藤美誠の7位、早田ひなの8位、木原美悠の15位となっている。

しかし、上記3選手の中で、世界ランキング1位を獲得したことがある選手はゼロで、最高でも張本と伊藤の2位。世界ランキング1位は、長年日本人選手にとって大きな壁となっている。

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卓球世界ランキングの歴史 世界ランキング1位となった日本人選手も


写真:故・荻村伊智朗氏/提供:アフロ

卓球の世界ランキングは、1928年から存在する。中国選手が上位を独占している印象が強いが、世界ランキングの歴史をさかのぼってみると、日本人で世界ランキング1位の座についた選手が数多く存在した。

1952年:佐藤博治
1954年、1956年:荻村伊智朗
1955年、1957年:田中利明
1956年:大川とみ
1957年、1958年:江口冨士枝
1959年、1964年:松崎キミ代
1965年、1967年:深津尚子
1967年、1968年:長谷川信彦
1967年、1968年:森沢幸子
1969年、1970年:伊藤繁雄
1969年、1970年:小和田敏子
1977年、1978年:河野満
1979年、1980年:小野誠治

以上、実に13名もの選手が世界ランキング1位となっている。だが、1980年の小野誠治氏を最後に日本人選手の世界ランキング1位は誕生していない。


写真:小野誠治氏/撮影:山田真市/アフロ

1980年代以降は、中国・スウェーデンなどが台頭。五輪では1988年ソウル大会から卓球競技が採用されたが、2012年のロンドン大会の女子団体で福原愛氏、平野早矢香氏、石川佳純の3選手が銀メダルを獲得するまで日本がメダルを獲得することはなかった。

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世界ランキング1位となる日本人選手の登場に期待


写真:ドイツOPの伊藤美誠(スターツ)/提供:ittfworld

世界ランキングは単なる順位付けではない。代表選考に使われることも多く、選手にとって重要な意味を持つ。

また、近年では世界ランキング上位につける日本人選手の数は徐々に増えてきている。10位以内に複数の日本人選手がランクインするのも見慣れた光景になってきた。

さらに選手層が厚くなり、中国に迫る力を備えることができれば、世界ランキング1位に到達する選手が現れるのも夢ではない。そうすれば、悲願の五輪金メダルも近づいてくるはずだ。

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