文:ラリーズ編集部
現在世界中で問題となっている新型肺炎の影響は卓球にも広がっている。世界卓球とノジマTリーグプレーオフファイナルは延期に、東京選手権と各選抜大会は中止が発表された。
一方、アフリカや西アジアでは五輪代表選手が続々と決定しており、オリンピックへのボルテージは上がりつつある。
また、国内では宇田幸矢(JOCエリートアカデミー/大原学園)が2月29日、東京・調布市の卓球場「うだ卓」のオープン祝いと自身の全日本選手権シングルス優勝祝勝会を兼ねたイベントに登場した。
>>宇田幸矢、親孝行のチキータ披露 卓球場開店&全日本Vのダブル祝い
各大会が延期や中止へ
写真:優勝トロフィーを掲げる日本生命レッドエルフメンバー/撮影:ラリーズ編集部
東京オリンピックの前哨戦ともいえる2020世界卓球選手権釜山大会(団体戦)は3月22日から29日まで韓国で開催予定だったが、新型コロナウイルスの影響により、6月への延期が発表された。
さらに3月14日に開催が予定されていた「ノジマTリーグ2019-2020シーズンプレーオフファイナル」も延期が決定し、延期の時期やチケットについては決まり次第発表とのことである。
また、3月10日から開催予定の第72回東京卓球選手権大会は中止が発表され、3月20日(金)から開催が予定されていた「第17回全国ホープス選抜卓球大会」、3月25日(水)から開催が予定されていた「第47回全国高等学校選抜卓球大会」、3月28日(土)から開催が予定されていた「第21回全国中学選抜卓球大会」についても中止が決定した。
五輪出場権を勝ち取ったのは
写真:五輪代表を決めたザザ・ヘンド/提供:ittfworld
アフリカ五輪予選では、男女シングルスと混合ダブルスの代表選手が決定した。男子シングルスはDIAW Ibrahima(セネガル)、HMAM Adam(チュニジア)、OMOTAYO Olajide(ナイジェリア)、BOURIAH Larbi(アルジェリア)が五輪本選への切符をつかんだ。前回のリオ五輪でベスト16だったクアドリ・アルナ(ナイジェリア)は、決勝リーグで上位2人に入ることができなかった。
一方女子シングルスでは、EDEM Offiong(ナイジェリア)、GARCI Fadwa(チュニジア)、オルフンケ・オショナイケ(ナイジェリア)、HANFFOU Sarah(カメルーン)の4選手が五輪本選出場権を得た。
また混合ダブルスでは、エジプトのオマー・アサール/ディナ・メシュレフのペアが全ての試合をストレートで勝利し、五輪本選出場を決めた。
五輪出場をかけ、西アジア予選も開催された。男子シングルスではアルハドラディ・アリ(サウジアラビア)が五輪出場を決めた。また女子シングルスではなんと11歳のザザ・ヘンド(シリア)が予選から決勝までの死闘を勝ち抜き、五輪出場権を獲得した。
宇田幸矢と父・直充氏、親子でダブル祝い
写真:「うだ卓」のオープン祝いと全日本選手権シングルス優勝祝勝会/撮影:ラリーズ編集部
宇田幸矢が「うだ卓」のオープン祝いと全日本選手権シングルス優勝祝勝会を兼ねたイベントに登場し、得意のチキータやカウンタードライブなどを披露した。全日本選手権シングルスで初優勝を飾った宇田は、協会やメーカー関係者へ感謝を気持ちを述べた。高校を卒業後は名門の明治大学に進学し、同期の戸上隼輔(野田学園高)たちとともに卓球に打ち込む。
父の直充さんも新たな門出を迎えた。これまでJOCエリートアカデミー(エリアカ)の専属コーチとして息子を支え続けてきたが、今後はエリアカコーチを勇退し、調布市に卓球場「うだ卓」を始動させる。本格的な設備を用意した卓球場で、オープン直前の息子の全日本優勝も後押しし、生徒は増えているという。親子ともに新しい目標に向けて歩み出した。