文:ラリーズ編集部
国公立大学卓球連盟は、8月25~28日に北九州市立総合体育館にて開催を予定していた第60回全国国公立大学卓球大会を中止とすることを発表した。
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新型コロナウイルスの影響で全国公が中止
全国国公立大学卓球大会は、通称「全国公」と呼ばれ、北海道から沖縄まで全国の国公立大学80校以上、総勢1400名超の選手によって男女団体戦、男女シングルス、男女ダブルスの6種目が争われる、国内でも有数の規模の大会だ。
同じく夏季に開催される全日本大学総合卓球選手権大会(通称インカレ)に匹敵するほどで、全国公は「もうひとつのインカレ」とも言われている。過去には平野美宇(日本生命)の父・平野光正さん(当時・筑波大)がシングルスで2連覇(第28回、29回)を果たしている歴史ある大会だ。
インカレ出場校や全日本選手権出場経験のある選手も参加し、大会のレベルは十分高い。また、優秀な成績を収めた選手は、ブンデスリーガ有数の実力チームがあるデュッセルドルフ等のヨーロッパ遠征や、卓球研修会への参加が認められる。
今回は全国公60周年の第60回の記念大会となっていたが、新型コロナウイルス感染症が流行し、その終息が長引くことが想定される状況から、大会参加者の健康と生命を守ることと、大会を契機とした更なる感染の拡大を防止するために中止が発表された。
2月に予定されていたOBOGの部も中止
また、全国公にはOBOGの部も存在している。2019年10月に予定されていた第23回OBOG大会は台風の影響で2020年2月に延期となったが、そちらも新型コロナウイルスの影響で中止となっていた。