森薗政崇の"感謝と恩返し" 「卓球界の役に立ちたい」と高校生強化合宿開催 | 卓球メディア|Rallys(ラリーズ)

写真:森薗政崇(前列中央)と参加各校の主将/撮影:ラリーズ編集部

卓球トピック 森薗政崇の“感謝と恩返し” 「卓球界の役に立ちたい」と高校生強化合宿開催

2020.10.01 取材・文:山下大志(ラリーズ編集部)

「今の自分があるのは高校時代のおかげ」と語るのは卓球日本代表の森薗政崇(BOBSON)だ。新型コロナウイルスの影響で高校生の晴れ舞台インターハイが中止になったことを受け、森薗は、“高校卓球恩返しプロジェクト”として高校生プレーヤーの強化の場を設けた。

9月20日から22日、静岡県富士市のエスプラット フジパークにて森薗が支援した「卓球高校生強化合宿2020」が開催された。

>>森薗政崇流“高校卓球恩返しプロジェクト”始動のきっかけは?

森薗政崇流恩返しは強化合宿

新型コロナウイルス感染拡大による自粛期間中に、森薗はオンライン講演会で高校生相手に話す機会を自ら設けた。計15校総勢400名程の高校生と語り合い、「インターハイという大きな目標がなくなり、どうしたらよいかわからない」という学生の声や「強化の場が欲しい」という指導者の声を聞き、強化合宿が実施される運びとなった。


写真:合宿に参加した面々/撮影:ラリーズ編集部

今回の合宿では、「少しでも実戦に近い形でたくさんの経験を積んでもらう」という森薗の考えから、3シングルスの団体戦によるリーグ戦が3日間に渡って行われた。

2019年インターハイ団体ベスト8の強豪校・静岡学園を筆頭に、安田学園、東海大菅生(ともに東京都)、育英(兵庫県)、湘南工科大学附属(神奈川県)、日大三島(静岡県)、近大附福山(広島県)、青藍泰斗(栃木県)と全国から強豪校が集い、総勢68名の学生プレーヤーが参戦し、本番さながらの熱気で争われた。


写真:髙橋天馬(東海大菅生)/撮影:ラリーズ編集部

合宿には高校3年生も参加しており、髙橋天馬(東海大菅生高3年)は「全国常連校ばかりだったので、自分の実力がどれだけ通用するのか試せるいい機会でした。普段の練習ではわからなかった反省点がわかり大きな収穫となり、またいい刺激になりました。森薗政崇さんをはじめスタッフのみなさんにとても感謝しています」と次ステージでのプレーに向け、収穫を得たようだ。


写真:静岡学園卓球部の部員と寺島監督(写真左)/撮影:ラリーズ編集部

また、静岡学園監督の寺島大祐監督は「指導者同士交流できて良かった。森薗選手から『レベルの高い試合が見られた』と言ってもらえるのは、嬉しい部分もある」と喜びを語った。


写真:森薗政崇(BOBSON)/撮影:ラリーズ編集部

森薗は「イベントをやる前は、コロナウイルスの不安であったり、実際にイベントを自分で開催して高校生に試合をしてもらうのは初めてなので、上手くいくのかという不安であったり、いろいろありました。でも高校生の表情や試合を見ていて、こういうひりつく試合をたくさんやって、どんどん強くなっていくんだなと。やって良かったなと心の底から思えています」と安堵の表情を浮かべた。

細心の注意を払ったコロナ対策

3日間の合宿開催において、森薗の一番のハードルとなっていたのは「新型コロナウイルス対策」だ。日本卓球協会から発表されている「新型コロナウイルス感染症対策ガイドライン」に加えて、開催地である静岡県のイベント開催におけるガイドラインをクリアする必要があった。


写真:試合会場入り口には検温機器が設置された/撮影:ラリーズ編集部

「ガイドラインに沿うのってこんなに大変なんだ、と。運営部のスタッフたちは、長い時間、膨大な準備(をしてくれた)。下見も全部で3回、現場に足を運んでもらって、現場の人と話し合いをしながら、最善の注意をしていた。コロナ禍にイベント運営するのは本当に大変なことなんだなと感じましたね」。

面積あたりに入れる人数が決まっているため、食事の時間をずらし食堂で密になるのを避け、それを常に監視。また風呂も時間をわけて入るなど、細心の注意を払って合宿は運営された。

森薗自身もリーグ戦組み合わせの再考やドリンクの運搬など現地で実務をこなしていたが、「楽しいところだけやらせてもらった。本当に現場で働いてもらったスタッフには感謝しかないです」としみじみ振り返った。

Unlimの支援を通じて高校卓球界へ恩返し

合宿開催にあたり森薗は、スポーツギフティングサービス『Unlim』を利用して支援金を募り、ファンとともに高校生強化の場を作り上げた。「Unlimで皆さんにいただいた協力金に関しては、基本的にスタッフの人件費含むコロナ対策に使用させていただきました」と明かす。


写真:1試合ごとに卓球台とボールに消毒が施された/撮影:ラリーズ編集部

通常時の卓球イベント運営であれば、3~5人のスタッフで現場を回すことができる。しかし、コロナ禍ということもあり、「生徒の動線や食事時間の管理などでたくさんの人を使わなきゃいけなかった」と現場には9人のスタッフが配置された。


写真:多くのスタッフが参加した開会式の様子/撮影:ラリーズ編集部

「Unlimで皆さんの協力を得ることができなかったら、おそらくコロナ対策がずさんなイベントになっていただろうし、実際に県のガイドラインに反した場合は運営を行えなかった。皆さんのおかげでイベント運営ができたので本当に感謝しています」。森薗はファンの支援への感謝を口にした。

「高校生の強化をずっと続けていきたい」

卓球日本代表の森薗は、世界卓球代表にも選出されている。現役のトップ選手として多忙な日々を送っているが、高校生強化合宿を今回で終わらせるつもりはない。

「定期的に何回も何回も強い人と強い環境で試合をして、初めて強くなれると思う。単発で終わらせることなく、高校生の強化をずっと続けていきたいと思っています」と決意を語る。


写真:森薗政崇の言葉に耳を傾ける伊藤礼博(安田学園高校)/撮影:ラリーズ編集部

その根源にあるのは、卓球界へ貢献したいという森薗の想いだ。

「僕の力は微々たるものですけど、本当に少しでも卓球界の役に立ちたい。当然、高校卓球界への恩返しもあるんですけど、それ以上に、そのスポーツが強くないといろんな人に応援してもらえないし、そのスポーツをやる人がしっかりした人でないと、期待を裏切ってしまう。卓球が強くなることはもちろんだし、人間性も育ってほしいので、定期的に顔を合わせていきたいなと思ってます」。

「高校生の生き生きした試合を観て、僕自身も自分の底から燃えたぎるものが出てきた。そういった意味でやってよかったなと思います」と自身も刺激を受けたと振り返る森薗。今後、第2回、第3回と行われるであろう強化合宿を通して、卓球界への恩返しを続けていく。


写真:森薗政崇(BOBSON)と参加各校の主将/撮影:ラリーズ編集部

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Unlimについて


※スポーツギフティングサービス「Unlim」とは…①競技活動資金に充て新たな挑戦をしたい、②自身の活動だけではなくスポーツや競技そのものを盛り上げていきたい、③スポーツを通じて社会に貢献したい、といったさまざまな思いを持つアスリートやチームに対して、金銭的に支援するサービスです。

>>森薗政崇流“高校卓球恩返しプロジェクト”とは

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