早田ひな「感謝の気持ちをもってオリンピックへ」石田大輔コーチ「ひなが最高の笑顔で輝けるように」パリ五輪に臨む2人の思い | 卓球メディア|Rallys(ラリーズ)

写真:早田ひな(日本生命)/撮影:ラリーズ編集部 

卓球ニュース 早田ひな「感謝の気持ちをもってオリンピックへ」石田大輔コーチ「ひなが最高の笑顔で輝けるように」パリ五輪に臨む2人の思い

2024.02.07

文:ラリーズ編集部

2月5日、パリ五輪日本代表が発表され、早田ひな(日本生命)は女子シングルス、女子団体、混合ダブルスの3種目で日本代表に選出された。

パリ五輪日本代表の発表後、早田の所属先である日本生命から早田と専属コーチの石田大輔さんのコメントが発表された。

早田ひなコメント

先日、日本卓球協会より正式にパリオリンピック代表候補予定選手の一人として発表していただきました。

2年間にわたる選考レースを一緒に戦ってくれた石田コーチ、チームひなスタッフの皆さん、そして私を支えてくださった所属先の日本生命様、スポンサーの皆様、日本卓球協会の皆さまに感謝申し上げます。

そして選手と一緒に戦ってくださった卓球ファンの皆さま、温かい応援ありがとうございました。


写真:早田ひな(日本生命)/撮影:ラリーズ編集部

選考レースが始まった時にオリンピックに出場することを目標とはせず、オリンピックで金メダルを獲れる選手を目指し、世界一の選手になることを目標に頑張ってきました。ライバルではありましたが沢山の素晴らしい選手たちと切磋琢磨してきた事で強くなることが出来ました。

私にとってオリンピックは4歳から石田卓球N+で卓球を始め、先輩の岸川聖也さんがロンドンオリンピックに出場した試合を卓球場のみんなでテレビを見ながら応援した事がきっかけで、自分もオリンピックに出たいと強く思うようになりました。


写真:早田ひな(日本生命)/撮影:ラリーズ編集部

私の両親は卓球経験者ではないので、石田卓球N+では女先生(石田千栄子先生)にラケットの握り方から教わりました。本来右利きの私ですが体のバランスを見て左で始めるように勧めてくれたのも女先生です。女先生との出会いがなければ今の卓球選手の私は存在していないと思っています。

男先生(石田眞行監督)には小、中、高と長期に渡ってアドバイスをいただいてきました。世界で戦う私を見て今でもアドバイスをくださいます。私は卓球を始めてこれまでの間に沢山の方と出会い支えていただきました。

その中でも一番は石田大輔コーチとの出会いが私の卓球人生を大きく変えてくれたと思っています。中学から一緒に海外遠征に帯同してもらうようになって技術はもちろんですが食事面、メンタル面、生活面、全てにおいて全力でサポートしてもらっています。


写真:早田ひな(日本生命)と石田大輔コーチ/撮影:ラリーズ編集部 ※写真は2022年NOJIMA CUP

私の目標はオリンピックで金メダルを獲って両親を始めこれまで支えてくださった沢山の皆さんに恩返しをする事です。応援してくださる沢山の方に喜んでもらいたい、そういった感謝の気持ちをもってオリンピックに臨みたいと思います。

皆さま引続き応援宜しくお願い致します。


写真:早田ひな(日本生命)/撮影:ラリーズ編集部

石田大輔コーチコメント

私はひなを初めて実家の卓球場で見た時にこんなにも集中力が高い子供がいるんだなとびっくりしました。その4歳のひながツンツンとやってきて卓球教えてください!と純粋な目でニコッとする表情は今でも同じだなと良く思い出します。

それから数年して小学4年生のひなを見た時にアレ?この攻撃力とフットワークはひょっとしたらひょっとするかもと将来への可能性を感じたことを今でも鮮明に覚えています。ただ体が小さかったのでこれからだなとも思っていましたが、中学生の時には身長も伸びて世界で勝負できると確信に変わっていました。

後から聞いた話ですがもともと牛乳が好きだったようですが、女先生に言われてそれまで以上に毎日しっかりと飲むように心掛けていたそうです。


写真:ジュニア時代の早田ひな(日本生命)/提供:ITTF

正直その当時の私は卓球用品の開発や全国各地で講習会をしたりと自分にとっては天職だと思えるほどの仕事につけていたので自分がコーチになるイメージは湧いていなかったのですが、一生懸命に練習するひなの姿をあらためて見た時に自分の力が少しでも役に立つならと退職を決意しました。

ひなを4歳から指導してきた私の父と母からは、毎日毎日コツコツと頑張れる子だよ、1度たりとも手を抜いたところを見たことがない。だから絶対に良い選手になるから、誰よりも一番近くで応援して、一緒に練習して、ひなに必要そうだと思ったものを常に用意してあげて、頑張りすぎたときには休みを取ってあげてね!とバトンを受け取りました。

そして現在に至るまで本当にコツコツと楽しそうに努力するひなしか見たことがありません。


写真:早田ひな(日本生命)/撮影:ラリーズ編集部

高校生の時に何やら珍しい面持ちで話してきてなと思ったら、「もっともっと練習したいんです、どうしたらいいですか?」と、その時ですら凄い努力をしているなと感じていましたが、これを越える努力ができたら超アスリートになれるかもしれないと思いました。

それからは卓球だけでなく私を含めてチームひなで食事、トレーニング、メンテナンス、勉強など、ひなが進化するために必要だと感じたことは全てに挑戦してきました。


写真:早田ひな(日本生命)/撮影:ラリーズ編集部

私自身はアジア選手権で3冠を獲った時のひなの感触はこれはもしかして中国選手とも本当に意味で勝負できるかもしれないと感じ始めていました。

そしてパリオリンピックに向けた選考レースが始まり過酷な時の流れの中でも世界卓球で銅メダルを獲得できたことで、それまでの道のりも自信となり、未来を照らしてくれているようにも感じました。


写真:早田ひな(日本生命)/撮影:ラリーズ編集部

そしてこの度皆さまのあたたかいご声援を頂いてパリオリンピック出場が決まり、ひなが幼少の頃から夢見ていた舞台で試合ができることを大変嬉しく楽しみです。

また私の父と母が口を揃えて言います、ひなは卓球は強くなって、心は優しくて、子供達や私達にたくさんの幸せをくれる私達の誇りだよと。

今度は周りをたくさん幸せにしてくれているひな自身がその舞台で最高の笑顔で輝けるように全身全霊全力で支えていきたいと思っています。パリオリンピックに向けて早田ひな、チームひな、TEAM JAPANへのあたたかいご声援を何卒よろしくお願い致します。


写真:早田ひな(日本生命)と石田大輔コーチ/撮影:ラリーズ編集部 ※写真は2023年全日本選手権

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