手術不要で早期復帰へ 琉球アスティーダ、「PFC-FD™」療法を日本卓球界で初導入 | 卓球メディア|Rallys(ラリーズ)

写真:左から裙本理人(セルソース株式会社代表取締役社長CEO)、早川周作(琉球アスティーダスポーツクラブ株式会社代表取締役)、石塚光太郎(ロクト整形Az(那覇)非常勤医師)/提供:琉球アスティーダ

卓球ニュース 手術不要で早期復帰へ 琉球アスティーダ、「PFC-FD™」療法を日本卓球界で初導入

2022.06.01

文:ラリーズ編集部

卓球Tリーグ男子・琉球アスティーダは1日、再生医療関連事業のセルソース株式会社(本社:東京都渋谷区渋谷、代表取締役社長CEO:裙本理人)とオフィシャルスポンサー契約を締結したことを発表した。

琉球アスティーダ、プロ卓球チーム日本初の医療体制導入へ

今回のオフィシャルスポンサー契約締結を機に、琉球アスティーダとセルソースが協働し、PRP由来サイトカイン「PFC-FD™」を用いる医療体制を導入する。今後、沖縄県内のロクト整形Az(那覇)の判断のもと、「PFC-FD™」療法が活用される予定となっている。


写真:記者会見の様子/提供:琉球アスティーダ

「PFC-FD™」療法は、大谷翔平(ロサンゼルス・エンゼルス)や田中将大(東北楽天ゴールデンイーグルス)が右肘の靱帯損傷から早期復帰を果たしたことでも知られている血小板のはたらきを利用した再生医療であるPRP療法を、セルソースの技術により含まれる成長因子の量を増やしつつ、身近にしたものとなっている。

人が生まれながらに持っている「自然治癒力」を活かした治療法となっており、PFC-FD™を局所に注射することで自己修復力を活性化させ、損傷部のより早い修復や、治りにくい組織の修復を促す。また、自己血液から作製されたものを使うので、拒否反応や感染症のリスク、その他の副作用が少ないと考えられており、手術が不要である点も大きな特徴だ。

国内プロ野球やサッカー、バスケットボールチーム、陸上競技団体での導入が現在進んでいるが、プロ卓球チームでの導入は日本初となる。

琉球アスティーダは、「PFC-FD™」療法により、選手のコンディションを常に万全に整えるためのバックアップ体制の構築を進めていく。


写真:左から裙本理人(セルソース株式会社代表取締役社長CEO)、早川周作(琉球アスティーダスポーツクラブ株式会社代表取締役)/提供:琉球アスティーダ

琉球アスティーダ代表 早川周作氏コメント


写真:琉球アスティーダ代表の早川周作氏/提供:琉球アスティーダ

⼿術をしないで治す「PFC-FD™」療法は、チームとして選⼿に怪我の予防や治療のバックアップ体制を提供するうえでも注目している。

また「PFC-FD™」は持ち運びが容易であり遠征地での怪我でも早期回復が望めるところが非常に魅⼒的である。

まずは琉球アスティーダの選⼿からスタートするが、今後は卓球アカデミーや連携しているサッカークラブなど育成世代にも広げ、スポーツを怪我で諦めずに⻑く続けてもらえるようになってほしい。

沖縄のスポーツを底上げし、沖縄から世界で活躍する選⼿を︕

参考:「PFC-FD™」について

「PFC-FD™」は、患者自身の血液から作製したPRP(多血小板血漿)の成長因子の濃度を高め、無細胞化とフリーズドライの処理を施し室温での長期保存を可能にしたもので、「PFC-FD™」を局所に投与することで組織の修復や疼痛軽減、機能回復の効果が期待され、治療に際しては手術が不要である点が特長。

「PFC-FD™」療法は、主に高齢者に多く発症する変形性関節症や、スポーツ傷害の治療に用いられており、対象の医療機関にて、医師の判断もとで「PFC-FD™」療法による治療を受けることが可能となる。

関連リンク

>>卓球界に医療革命を 「ケガで悩むプレーヤーを“激減させる”」新しい医療の可能性が無限大だった

>>セルソース株式会社(外部リンク)
 
>>関節治療オンライン(外部リンク)