文:ラリーズ編集部
5月1日に現役引退を発表した、卓球女子日本代表の石川佳純(全農)。5月18日には引退会見が行われた。
このページの目次
石川佳純の引退会見
10年以上に渡り日本卓球界を支えてきた石川佳純。100名以上の報道陣が集まる中行われた会見では、石川の現役生活を振り返るムービーや花束の贈呈、石川自身が引退を決めた理由やファンへの思いを語った。
写真:石川佳純(全農)/撮影:ラリーズ編集部
また会見の後半では質疑応答が行われ、日本代表として石川と共に戦ってきた、平野早矢香さんが目に涙を浮かべながら質問する場面も見られた。
写真:石川佳純(全農)/撮影:ラリーズ編集部
石川佳純のコメントと、質疑応答の一部は以下の通り。
石川佳純コメント
5月1日に引退を発表してから沢山のメッセージを頂き、改めて多くの方々に応援して貰っていたのだという事を実感しました。
引退を決めた理由は、自分自身やり切ったと思えたからです。笑顔で引退会見を迎えることができ、晴れやかな気持ちです。
私は7歳から卓球を始め、23年間の現役生活の中で本当に素晴らしい経験を沢山することができました。オリンピック3大会出場、世界卓球での金メダル獲得。
レゾナックの一員として出場した日本リーグや、木下アビエル神奈川の一員として5季に渡り出場したTリーグでは全国各地のファンの皆様にプレーする姿を届けることができ、嬉しかったです。
写真:石川佳純(全農)/撮影:ラリーズ編集部
そして全農所属選手として出場した全日本選手権では、5回の優勝を飾ることができました。5度目の優勝を果たした、2021年の全日本選手権は特に思い出に残っています。諦めないことの大切さを改めて卓球から学んだ経験でした。
最後に、長い間応援し続けてくれたファンの皆様に感謝を伝えたいです。嬉しいときは一緒に喜んでくださり、苦しいときには寄り添ってくれる、そんな素晴らしいファンの方々に恵まれたことは幸せでした。
自分が何を返すことができたかは分かりませんが、元気や勇気を届けることができていればとても嬉しいです。
質疑応答
現役生活を振り返って
オリンピック3大会に出場し、メダルを獲得できたこと、また約10年に渡り世界のトップ選手と戦えたことは自分の誇りに思っています。
子供の頃は夢だった舞台が、自分の目の前の目標になっていき、その目標を追いかけていく事の楽しさを卓球から学びました。
今後について
サンクスツアーを行い、全国各地の子供たちに卓球の楽しさを伝えるという活動を続けていきたいと考えています。現在は7都道府県に行っており、あと40都道府県残っているので、今後もこの活動を続けて卓球の魅力を伝えていきたいと思います。
オリンピックを振り返って
ロンドン五輪では卓球界初のメダル獲得をできたことが思い出深いです。リオ五輪では悔しい気持ちが多かった大会でしたが、団体でメダルを獲得することができ、最後は笑顔で起こることができました。
東京五輪では金メダルを目指して、チーム一丸となって戦えたことが思い出に残っています。
印象に残っている試合
ロンドン五輪団体準決勝での試合はゾーンに入ったと思えるくらい調子が良かったので、印象に残っています。
もう一つは、世界卓球2017大会での混合ダブルス決勝の試合です。ゲームカウント1-3と劣勢の中、我慢の連続で逆転勝利を収め世界チャンピオンになることができたので、印象的な試合です。
日本代表選手に向けて
今の日本代表選手はみんな、世界チャンピオンを目指していると思います。
世界の壁は険しいですが、何度も何度も挑戦していく事で、突破口が開けるのではないかと思っているので、全力で戦って欲しいです。
自分自身にどんな声を掛けたいか
よく頑張れたかな、と一言言いたいです。
関連記事
>>【完全保存版】写真で振り返る、石川佳純の軌跡 ベストマッチ5選