ロンドン銅メダリスト、個人戦2度目の表彰台へ|卓球・五輪活躍プレイバック‐オフチャロフ編‐ | 卓球メディア|Rallys(ラリーズ)

写真:リオ五輪でのオフチャロフ/提供:ittfworld

卓球ニュース ロンドン銅メダリスト、個人戦2度目の表彰台へ|卓球・五輪活躍プレイバック‐オフチャロフ編‐

2020.04.10

文:ラリーズ編集部

きたる東京五輪で日本のライバルとなり得る海外の選手について、過去の五輪での成績を振り返る五輪活躍プレイバックシリーズ。今回はロンドン五輪シングルス銅メダリストのドミトリ・オフチャロフ(ドイツ)編だ。

08年の北京五輪で五輪デビューを果たしてから3大会連続で五輪に出場しているオフチャロフ。東京で4度目の五輪、そしてシングルスでは2度目の表彰台を目指す彼の活躍を振り返る。

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五輪デビュー 北京五輪


写真:北京五輪のオフチャロフ/撮影:AP/アフロ

団体:銀

ティモ・ボル、クリスティアン・ズースとチームを組んだ団体戦では、銀メダルに輝いた。特に準決勝の日本戦は激戦となった。1番手で出場したオフチャロフは日本の韓陽と対戦し、フルゲームデュースの接戦を制する。この勝利で勢いに乗ったドイツチームは日本を3-2で下し、メダルを確定させた。

シングルス:ベスト16

19歳で臨んだ初の五輪シングルスはベスト16に終わった。初戦の3回戦ではクリサン(ルーマニア)との激闘を制したが、続く4回戦で惜しくも敗退となった。

3回戦:○オフチャロフ 4-3 クリサン(ルーマニア)
4回戦:オフチャロフ 1-4 ○高礼沢(中国香港)

悲願のシングルス銅メダル ロンドン五輪


写真:ロンドン五輪のオフチャロフ/撮影:AP/アフロ

団体:銅

ティモ・ボル、バスティアン・シュテガーと臨んだ団体戦では銅メダルを獲得した。準決勝で中国に敗れたものの、香港との3位決定戦で勝利した。オフチャロフは香港戦で唐鵬を3-1で下し、ドイツ代表の2大会連続のメダル獲得に貢献した。

シングルス:銅

第8シードとして臨んだ2度目のシングルスは3,4回戦をともにストレートで突破し、好調なスタートを切る。準々決勝では日本の水谷を破って勝ち上がったメイス(デンマーク)と対戦。ゲームカウント2-3と追い込まれたところから逆転を果たし、準決勝進出を決めた。

つづく準決勝では後に金メダルを獲得した張継科(中国)に敗れたものの、3位決定戦で荘智淵(チャイニーズタイペイ)を下して銅メダルを獲得。ドイツ代表としては96年のロスコフにつづく2人目の、五輪シングルスメダリストとなった。

3回戦:○オフチャロフ 4-0 ドリンコール(英国)
4回戦:○オフチャロフ 4-0 陳衛星(オーストリア)
準々決勝:○オフチャロフ 4-3 メイス(デンマーク)
準決勝:オフチャロフ 1-4 ○張継科(中国)
3位決定戦:○オフチャロフ 4-2 荘智淵(チャイニーズタイペイ)

団体では全勝の活躍で銅 リオ五輪


写真:リオ五輪で銅メダルを獲得したドイツ代表(右から3人目がオフチャロフ)/提供:ittfworld

団体:銅

ロンドン五輪と同じメンバーで臨んだ団体戦では銅メダルを獲得。ドイツ代表は準決勝で日本に敗れたが、3位決定戦で韓国を下した。

団体戦を通して、オフチャロフは好調をキープした。初戦から最後の3位決定戦まで、オフチャロフは全勝で終えた。日本戦では吉村真晴を3-0で圧倒。3位決定戦の韓国戦では朱世爀を3-2で下してメダル獲得の立役者となった。

シングルス:ベスト8

世界ランク5位として、2大会連続のメダルを目指したシングルスはベスト8に終わった。初戦の3回戦は中国出身の李平(カタール)に対して苦戦を強いられる。この試合を辛くも突破したオフチャロフは準々決勝に進出。4強入りをかけた準々決勝は、当時40歳・サムソノフとの競り合いをものにできず2-4で惜敗。2大会連続の表彰台はならなかった。

3回戦:○オフチャロフ 4-3 李平(カタール)
4回戦:○オフチャロフ 4-1 トキッチ(スロベニア)
準々決勝:オフチャロフ 2-4 ○サムソノフ(ベラルーシ)

東京で通算5つ目のメダル獲得へ

オフチャロフは現在31歳と、ベテランの域に達してきたがその実力は健在だ。リオ五輪後も17年のW杯を制するなど、世界のトップで活躍する。直近では2月のドイツOPで樊振東(中国)を下してベスト4に入っている。

これまでの3大会で個人団体合わせて4つのメダルを獲得しているオフチャロフ。東京五輪に出場して5つ目のメダル獲得、そして2大会ぶりのシングルス表彰台を狙う。

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