文:ラリーズ編集部
<天皇杯・皇后杯 2021年全日本卓球選手権大会 一般・ジュニアの部 1月11日~17日>
2021年全日本卓球選手権の一般男女シングルス、ジュニア男女シングルスの全組み合わせが発表された。一般女子シングルスでは、スーパーシードには入らなかった実力者が上位進出を目指す。
今回は4回戦から登場するスーパーシード32人を4ブロック8人ずつに分け、各ブロックでの注目選手を紹介していく。
女子シングルス①第1シードの早田ひなブロック
図:第1シードの早田ひなブロックのスーパーシード/作成:ラリーズ編集部
前回女王の早田ひな(日本生命)、昨季T最多勝の森さくら(日本生命)が位置するこのブロック。
ノーシードの注目選手としては、成本綾海(中国電力)を挙げたい。
写真:王子サーブを放つ成本綾海(中国電力)/撮影:ラリーズ編集部
成本は、後期日本リーグ7戦全勝の活躍で最高殊勲選手賞を受賞し、JTTLファイナル4では昭和電工マテリアルズのゴールド選手の石川佳純(全農)に打ち勝った実力者だ。
バックの表ソフトの変化と王子サーブを武器に、同志社大学では全日学優勝、社会人になってからも世界選手権選考会で長崎美柚(JOCエリートアカデミー/大原学園)を下す力を持つ。
写真:成本綾海(中国電力)/撮影:ラリーズ編集部
成本は今回、四天王寺高校の後輩であるスーパーシード大藤沙月(四天王寺高)の下に入った。社会人の実力派サウスポーが台風の目となるか注目だ。
女子シングルス②伊藤美誠ゾーン
図:伊藤美誠が入ったゾーンのスーパーシード/作成:ラリーズ編集部
前回大会で早田に敗れ、ベスト4に終わった伊藤美誠(スターツ)が入ったブロックでは、長﨑美柚(JOCエリートアカデミー/大原学園)、加藤美優(日本ペイントホールディングス)、木村香純(専修大学)らTリーガーがスーパーシードに名を連ねる。
写真:木村香純(専修大)/撮影:ラリーズ編集部
他にも世界ランク37位の芝田沙季(ミキハウス)、後期日本リーグ、ファイナル4と全勝の活躍を見せた安藤みなみ(十六銀行)と群雄割拠だ。
写真:安藤みなみ(十六銀行)/撮影:ラリーズ編集部
加藤の下には、昨季まで日本ペイントマレッツに所属していた出雲美空(エクセディ)、今季も所属している相馬夢乃(遊学館高)と“同士討ち”の可能性を秘めている。
写真:相馬夢乃(遊学館)/撮影:ラリーズ編集部
また、スーパーシード三條裕紀(青山学院大)の下には、小学6年生・張本美和(木下グループ)、日本生命レッドエルフの皆川優香(大阪成蹊大)、今年度限りで引退を決めている土`田美佳(中国電力)と強者が揃った激戦区となっている。
写真:張本美和(木下アビエル神奈川)/撮影:ラリーズ編集部
女子シングルス③平野美宇が上位を狙う
図:平野美宇が上位を狙うブロックのスーパーシード/作成:ラリーズ編集部
逆襲を期す平野美宇(日本生命)が位置するブロックでは、世界卓球ダブルス銅の橋本帆乃香(ミキハウス)や木下アビエル神奈川で活躍中の木原美悠(JOCエリートアカデミー/星槎)がスーパーシード。
今季日本生命レッドエルフでTリーグデビューを果たした麻生麗名(香ヶ丘リベルテ高)が、トップおとめピンポンズ名古屋でプレーするスーパーシード・山本笙子(中央大)の下に入った。
写真:麻生麗名(日本生命レッドエルフ)/撮影:ラリーズ編集部
女子シングルス④石川佳純が王座奪還へ
図:石川佳純が王座奪還へ/作成:ラリーズ編集部
王座奪還を目指す石川佳純(全農)の入ったブロックでは、カットマンの小塩遥菜(JOCエリートアカデミー)、中ペンの宋恵佳(中国電力)、“超”異質型の出澤杏佳(大成女子高)、左バック表の前田美優(日本生命)と多彩な戦型がスーパーシードを占める。
写真:前田美優(写真左)・赤江夏星ペア(日本生命レッドエルフ)/撮影:ラリーズ編集部
また、トップおとめピンポンズ名古屋の鈴木李茄(昭和電工マテリアルズ)、日本生命レッドエルフの赤江夏星(香ヶ丘リベルテ高)、由本楓羽(貝塚第二中)、日本ペイントマレッツの永尾尭子(サンリツ)といったノーシードTリーガーがダークホースとして潜んでいる。
何が起こるかわからない全日本。ニューヒロインが誕生するのか、それともスーパーシードが順当な実力を見せるのか。熱き戦いに期待が膨らむ。
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