卓球・全日本組み合わせ発表 "ノーシードTリーガー"が台風の目になるか<男子単> | 卓球メディア|Rallys(ラリーズ)

写真:上田仁(岡山リベッツ)/撮影:ラリーズ編集部

大会報道 卓球・全日本組み合わせ発表 “ノーシードTリーガー”が台風の目になるか<男子単>

2020.12.16

文:ラリーズ編集部

<天皇杯・皇后杯 2021年全日本卓球選手権大会 一般・ジュニアの部 1月11日~17日>

2021年全日本卓球選手権の一般男女シングルス、ジュニア男女シングルスの全組み合わせが発表された。一般男子シングルスでは、スーパーシードには入らなかったが、Tリーガーや勢いのある学生選手が1回戦から登場することとなる。

今回は4回戦から登場するスーパーシード32人を4ブロック8人ずつに分け、各ブロックでの注目選手を紹介していく。

>>発表された一般男子シングルス組み合わせはこちら

男子シングルス①第1シードの宇田幸矢ブロック


図:第1シードの宇田幸矢のブロックのスーパーシード/作成:ラリーズ編集部

第1シードの宇田幸矢(明治大学)ら8人のスーパーシードの中には、宇田を含み5人のTリーガーが名を連ねる。

琉球アスティーダの宇田、吉村和弘(東京アート)、岡山リベッツの森薗政崇(BOBSON)、町飛鳥(鹿児島県体育協会)、T.T彩たまの松山祐季(協和キリン)の5選手だ。


写真:宇田幸矢/撮影:ラリーズ編集部

ただ、このブロックには、スーパーシードではない2人のTリーガーが虎視眈々と上位を狙っている。T.T彩たまでブレイク中の篠塚大登(愛工大名電高)と英田理志(愛媛県競技力向上対策本部)だ。


写真:英田理志/撮影:ラリーズ編集部

“水谷二世”こと篠塚は、森薗のブロックに入った。サウスポー対決を制し、上位へと駆け上がるのはどちらなのか。

英田は、スーパーシード唯一の“公務員”岡田崚(岡谷市役所)のブロックだ。英田はTリーグでは全日本王者の宇田を下しており、今大会の台風の目となるか。


写真:岡田崚(岡谷市役所)/撮影:ラリーズ編集部

また、笠原弘光(シチズン時計)や、後期日本リーグ新人賞左腕の硴塚将人(協和キリン)らもノーシードから上位を伺う。

男子シングルス②丹羽孝希・戸上隼輔ブロック


図:丹羽・戸上ブロックのスーパーシード/作成:ラリーズ編集部

東京五輪代表の丹羽孝希(スヴェンソン)、前回3位で第4シードの戸上隼輔(明治大学)の入ったゾーンでは、木下マイスター東京の田添健汰(木下グループ)、T.T彩たまの曽根翔(愛工大名電高)とTリーガーがスーパーシードで待ち構える。


写真:田中佑汰(愛知工業大学)/撮影:ラリーズ編集部

戸上の下には、岡山リベッツで勝利もあげている田中佑汰(愛知工業大)が入っている。4回戦に田中が勝ち上がれば、戸上と田中の両ハンドドライブの豪打対決が見られるだろう。


写真:上田仁(岡山リベッツ)/撮影:ラリーズ編集部

そして、最注目のノーシード選手は、田添のブロックに入った上田仁(岡山リベッツ)だ。前回大会は欠場しており、今回東京予選を勝ち抜き本戦出場を決めた。Tリーグ岡山リベッツの主将が1回戦から試合に臨む。

男子シングルス③激戦区ブロック


図:激戦区となったブロックのスーパーシード/作成:ラリーズ編集部

ノーシード選手を含めた1番の激戦区はこのブロックだろう。

スーパーシードには、岡山リベッツの吉田雅己(栃木県スポーツ協会)、田添響(岡山リベッツ)、琉球アスティーダの有延大夢(リコー)、平野友樹(協和キリン)、T.T彩たまの神巧也(T.T彩たま)、木下マイスター東京の大島祐哉(木下グループ)とTリーガーの実力者が続々と名を連ねる。


写真:大島祐哉/撮影:ラリーズ編集部

そして、吉田の下にT.T彩たまの松平健太(ファースト)、田添の下に岡山リベッツの三部航平(シチズン時計)、龍崎東寅(明治大学)の下には琉球アスティーダの木造勇人(愛知工業大)と“ノーシードTリーガー”たちが上位進出を狙う群雄割拠のブロックとなった。


写真:松平健太/撮影:ラリーズ編集部

男子シングルス④第2シード張本智和のブロック


図:張本智和のブロックのスーパーシード/作成:ラリーズ編集部

第2シードに君臨する張本智和(木下グループ)のいるブロックでは、スーパーシード8人中5人がTリーガーだ。


写真:張本智和(木下マイスター東京)/提供:©T.LEAGUE

琉球アスティーダの主将・吉村真晴(愛知ダイハツ)、村松雄斗(東京アート)、T.T彩たまの髙見真己(愛知工業大)、木下マイスター東京の及川瑞基、張本智和(ともに木下グループ)の5選手だ。


写真:吉村真晴/撮影:ラリーズ編集部

村松のゾーンに中学1年生の松島輝空(JOCエリートアカデミー)が入った。一般の部でどこまで勝ち上がれるのか注目だ。


写真:2020全日本選手権の松島輝空/撮影:ラリーズ編集部

他にも髙見の下に全日学選抜3位の宮川昌大(明治大学)、及川の下に松平賢二(協和キリン)らがノーシードから大物食いを狙う。

果たして2021年の全日本王者に輝くのはどの選手なのか。1月11日の開幕が待ち切れない。

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