文：ラリーズ編集部
＜天皇杯・皇后杯 2020年全日本卓球選手権大会（一般・ジュニアの部）1月13日～19日＞
13日、全日本卓球選手権大会（以下、全日本）が大阪府の丸善インテックアリーナで開幕した。開会式後の会見に男子シングルスV10を達成した水谷隼（木下グループ）が登場し、全日本への思いを語った。
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「五輪出場が決まってホッとしています」
写真：会見で意気込みを語る水谷隼/撮影：ラリーズ編集部
今大会は、13年連続で決勝に進出していた水谷が男子シングルスに出場しない。水谷は「9回目の優勝を達成したときに、正直もういいかな、という気持ちがあった。去年本当に苦しみながら10回を達成することができた。やはり1回優勝するのって本当にきつくて。去年は全日本に向けて練習して、これ以上は自分にとっては難しいんじゃないかな、という気持ちが優勝した後にこみあげてきた」と明かした。
自身の出場しない今年のシングルスに関しては「張本を中心に男子シングルスは上位にあがってくると思うが、みんな本当に強い選手ばかりなので、いい試合になることを期待しています」と後輩たちに期待を寄せた。
東京五輪に内定後、初の公式試合となるが「自分の力でシングルスの出場権を獲得することはできなかったが、団体とミックスに出場が決まってホッとしています。ただ、やっとスタート地点に立てただけで、全く満足はしてない。リオでメダルを取ったからには、やはり東京でのメダルを期待されてると思うので、それに向けて精一杯やりたい」と今後に向けて力強く意気込んだ。
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今大会は男子ダブルスに出場する水谷
写真：水谷隼/大島祐哉ペア/撮影：ラリーズ編集部
今大会唯一出場する男子ダブルス（ペア：大島祐哉）については「今大会ダブルスで優勝したら歴代最多の8回になるので、絶対に優勝して気持ちよく終わりたい」と歴代最多優勝記録の渋谷浩・松下浩二ペアの通算7回を抜くことを目標としてあげた。
「今まで10回優勝して、その水谷隼っていうのはもし今回ダブルスで優勝したら、完全に引退すると思います。ただ、やっぱり生まれ変わって、違う自分として全日本に出場したいという気持ちはあります。そこでは優勝するだけの力は持ってないと思うんですけど、力をすべて出し尽くして、優勝を狙っていきたいと思っています。やっぱりこの全日本が始まると、自分自身興奮してきたというか、勝ちたいなという気持ちが湧いてきた。またいつか機会があれば出場することも考えてます」と将来的には全日本に復帰すること示唆した。
「僕はいつもと同じ全日本選手権だが、周りからはすごくリラックスしてるねと言われる。全日本期間中は食事が喉を通らないことが多いが、今年は全然そんなことがない気がします。シングルスはとにかく自分の責任になってしまうので緊張するが、ダブルスや団体戦で今まで緊張したことは全然なかったので気持ちとしては楽」とシングルスに出場せず、ダブルスのみの出場となる今大会への思いを語った。
「先月のグランドファイナル終わってから、長期で休養して非常によくなってきた。（五輪代表も選出されて）精神的な部分でも全然違う。前を向いて走るしかないと思っているので、間違いなく去年より今年の方がいい成績出せる」と腰の不調も癒えつつあり、メンタル面も前向きになった水谷の全日本は、16日の男子ダブルス4回戦からスタートする。
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