文:ラリーズ編集部
<天皇杯・皇后杯 2023年全日本卓球選手権大会(一般・ジュニアの部) 日時:1月23日~29日 場所:東京体育館>
29日、全日本卓球選手権大会は7日目を迎え、男子シングルス決勝が行われた。
戸上隼輔が2連覇
男子シングルス決勝には、5年ぶり2回目の優勝を目指す張本智和(IMG)と、2年連続2回目の優勝を目指す戸上隼輔(明治大)が勝ち上がってきた。
ともに日本トップレベルの実力を持つ張本と戸上の試合は、序盤から一進一退の攻防が繰り広げられる。第1ゲームは戸上が制するも、第2ゲームは先にゲームポイントを握られた張本が逆転で奪取。しかしその後の第3ゲームは戸上が17-15で制するなど、両者一歩も譲らないゲーム展開となる。
写真:張本智和(IMG)/撮影:ラリーズ編集部
続く第4ゲームは戸上が張本のバックハンドを攻めてポイントを重ね、11-6で勝利。ゲームカウントを3-1として優勝に王手をかけるも、第5ゲームは得意のフォアハンドで攻勢に転じた張本が11-7で奪取。
写真:戸上隼輔(明治大)/撮影:ラリーズ編集部
ここから追い上げたい張本だったが、第6ゲームは戸上の猛攻の前に防戦一方となり、最後は戸上の強烈なバックハンドドライブで試合終了。
ゲームカウント4-2で戸上が勝利し、2年連続2度目の優勝、ならびに2017年の水谷隼さん以来6年ぶりとなる全日本選手権男子シングルス連覇を達成した。
戸上隼輔優勝コメント
優勝の感想は
嬉しいのひとことです。
大会入る前は世界選手権アジア予選であまりいい結果が出せなくて不安な2週間を過ごしたので、自分の中で自信はあまりなかったんですが、でも優勝できて嬉しかったです。
水谷さん以来の連覇だが
嬉しいですけど、あまり連覇っていうのは意識していなくて。とにかく日本一になることを心がけて練習してきました。
第3ゲームではデュースからゲームポイントを4回しのいで制したが
このゲームがこの勝負の鍵になると思っていたので、死ぬ気でこのゲームを取って次のゲームにつなげたいなと思って。死ぬ気で戦いました。
極限状況でも攻撃的に行けるのはどこから力が来ているのか
自信。根拠のない自信を持って戦いました。
全国の卓球ファンに一言
みなさん、元気ですか!!
僕プロレスが大好きで、どうしても優勝してこのフレーズを言いたかったので(笑)
正直、本当に感謝しかなくて。どんな時でも支えてくださるファンの方がいたり、本当に優しい方々が卓球ファンには多くて、本当に卓球やっててよかったなと心から思っています。本当に応援ありがとうございました。
男子シングルス決勝
写真:戸上隼輔(明治大)/撮影:ラリーズ編集部
〇戸上隼輔(明治大)4‐2 張本智和(IMG)
11-8/10-12/17-15/11-6/7-11/11-4