張本が丹羽に大逆転 優勝は樊振東【アジアカップ・男子最終結果】 | 卓球メディア|Rallys(ラリーズ)

卓球ニュース 張本が丹羽に大逆転 優勝は樊振東【アジアカップ・男子最終結果】

2018.04.08

文:ラリーズ編集部

<LION ITTF・ATTUアジアカップ横浜2018 4月6日(金)~8日(日)横浜文化体育館>

中国の樊振東がアジアカップ初優勝

横浜文化体育館(神奈川県・横浜市)で開催されたアジアカップ2018。大会最終日の8日は、決勝と順位決定戦が行われ、男子は決勝が中国同士、3位決定戦が韓国同士、5位決定戦が張本対丹羽の日本同士というカードとなった。

決勝トーナメントで圧倒的な強さを見せ優勝した中国の樊振東

樊振東(中国)が林高遠(中国)をストレートで圧倒し、見事アジアカップ初優勝を飾った。樊振東は予選リーグで張本智和に敗れたが、決勝トーナメントでは他の選手を寄せ付けない圧巻の内容での優勝となった。

3位は李尚洙(韓国)。丁祥恩(韓国)との同士討ちを4-1で制し、入賞した。

張本智和が丹羽孝希との直接対決を制す

5・6位決定戦では、張本智和と丹羽孝希が対戦。2017年6月の中国オープンでは、張本が丹羽をストレートで破っており、今回も熱戦が期待される注目のカードとなった。

試合の立ち上がりからお互いに早い打点で攻めあう展開となり、1ゲーム目は10-9でタイムアウトを取った張本が11-9で制する。2ゲーム目を12-10で丹羽が取るも、バックへの張本のチキータに対し丹羽のミスが目立ち、張本が3-1の10-7とマッチポイントを握った。しかし「ホッとしてしまった」という張本のミスと丹羽の捨て身の攻撃が重なり、5ゲーム目を丹羽が逆転で取ると、「6ゲーム目からは開き直っていけた」という丹羽が、バック側への張本のチキータに対し積極的に回り込んでフォアハンドで攻め得点を重ね、横入れレシーブで会場を沸かせるなど丹羽優勢のまま最終ゲームへ突入した。

試合後にお互いの目を見ながらがっしりと握手を交わした丹羽(左)と張本(右)

最終ゲームも、張本のチキータに対して徹底してフォアハンドで攻めていく丹羽のペースで試合が進み3-3の10-8とマッチポイントを握ったところで丹羽がタイムアウト。しかしタイムアウト中に「出すサービスが決まらなかった」という丹羽のサービスをフォア側にチキータし、回り込んでいた丹羽からノータッチエースを奪った張本が、そのまま連続得点し10-10。張本のYGサービスに丹羽のレシーブがオーバーし、11-10。丹羽の台から出るサービスを張本がフォアで振り抜き、12-10と大逆転勝利を収めた。

「トップ12で水谷さんに負けて、ここで丹羽さんに負けると日本で3番目になってしまう」と試合後の張本は意地の勝利であったことを明かした。

試合後に張本は「8-10での相手のタイムアウトでジャパントップ12を思い出して、今度は自分がいけるんじゃないかと希望の光があった。もし10-10になったら水谷さんのようにYGを出そうと思っていた」と熱戦を振り返った。

あと一歩のところで惜しくも敗れた丹羽孝希

一方惜しくも敗れた丹羽は「7ゲーム目で勝ちを意識した。自分も冷静でなかったのでタイムアウトに後悔はない。負けたけど今大会で一番いいプレーができた」と語った。

アジアカップ2018 男子最終日結果

<7・8位決定戦>
黄鎮延(香港) 4 (7, -11, -9, -6, 5, 2, 8) 3 Ni.アラミヤン(イラン)

<5・6位決定戦>
張本智和 4 (9, -10, 6, 6, -10, -6, 10) 3 丹羽孝希

<3位決定戦>
李尚洙(韓国) 4 (4, 9, -7, 7, 9) 1 丁祥恩(韓国)

<決勝>
樊振東(中国) 4 (3, 13, 8, 11) 0 林高遠(中国)

アジアカップ男子最終順位

1 樊振東(中国)
2 林高遠(中国)
3 李尚洙(韓国)
4 丁祥恩(韓国)
5 張本智和(日本)
6 丹羽孝希(日本)
7 黄鎮延(香港)
8 Ni.アラミヤン(イラン)

試合結果の見方

表記ルール: 選手名A ゲーム数(各ゲームのポイント)ゲーム数 選手名B
各ゲームのポイントの表記例: 選手Aが選手Bと対戦し、1ゲーム目11対6、2ゲーム目11対5、3ゲーム目12対10で選手Aが勝ち、選手Bが負けた場合、「選手A 3(6,5,10)0 選手B」 または 「選手B 0(-6,-5,-10)3 選手A」 と表記。