【高校卓球】"京都モデル"で高3救済大会 1回戦から全試合ライブ配信 | 卓球メディア|Rallys(ラリーズ)

写真:男子シングルス第1シードの星優真(東山高校2年)/撮影:ラリーズ編集部

大会報道 【高校卓球】“京都モデル”で高3救済大会 1回戦から全試合ライブ配信

2020.08.18

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Rallys編集長。学生卓球を愛し、主にYouTubeでの企画を担当。京都大学卓球部OB。戦型:右シェーク裏裏

<京都府高等学校卓球選手権大会(夏期大会) 8月18日~19日・三段池公園体育館>

18日、京都府高等学校卓球選手権大会(夏期大会)が福知山市三段池公園体育館で開催された。今大会は従来なら引退している3年生の参加が認められており、インターハイ中止を受けた各自治体レベルで行われる高校総体の代替大会の“京都モデル”という位置づけになる。


写真:「成功させよう!京都モデル」のオリジナルTシャツ/撮影:ラリーズ編集部

また、新型コロナウイルス感染予防のため無観客開催となったが、今大会は試合の模様をLabolive(ラボライブ)がインターネット中継で生配信しており、会場に足を運べない関係者も生徒のプレーを見ることができる。

>>「緑の技術者集団」ラボライブの1日に密着

高校卓球 京都大会で“3年生救済大会”

新型コロナウイルスの感染拡大により、3月の全国高校選抜大会、8月のインターハイと全国大会がなくなり、都道府県単位での予選や近畿大会も中止となっていた。


写真:開会式であいさつする東山高校の宮木操監督/撮影:ラリーズ編集部

そんな中、東山高校卓球部・宮木操監督がGW明けに「少なくとも3年生を救済する試合をできないか」と京都府各校の顧問の先生に提案。インターハイ常連校ながら「強化だけでなく普及も大事」と京都府高校卓球界全体を念頭に置く宮木監督の鶴の一声で、私立の強豪校だけでなく公立高校も含めた京都府全校の3年生が参加できる大会を実現すべく検討が進んだ。


写真:京都府下の高校が参加し、熱戦を繰り広げた/撮影:ラリーズ編集部

「3年生だけでなく、1,2年生も試合をやらせてあげたいと各校の先生方が言うてくれた」(宮木監督)と京都府高体連卓球専門部が一丸となり、最善の大会開催の方法を模索。

その結果、8月13日に新たに団体戦の大会日程を確保することで、もともとシングルス・ダブルス・団体戦の3種目で開催予定だった8月18、19日の大会日程で、京都府全校の3年生が参加できるシングルス大会の開催にこぎつけた。


写真:東山高校、龍谷大平安高校の部旗/撮影:ラリーズ編集部

13日の団体戦では、男子は東山高校、女子は龍谷大平安高校が京都府王者に輝いている。

試合は“無観客×ライブ配信”

大会は、新型コロナウイルスの感染拡大予防のため無観客開催となった。

しかし、「3年生の親御さんを含めて、試合を観たい方にどうにか届けられないか」という宮木監督らの思いから、ラボライブでのネット生中継配信が実現した。ラボライブは、これまで関東学生リーグや東京選手権、全日本卓球選手権などを中継してきたが、異例の地方大会1回戦からの配信となった。


写真:各コート奥にはカメラが設置されライブ配信が行われた/撮影:ラリーズ編集部

3年生にとっては最後の試合、1年生にとっては初の試合となり、生徒の関係者からの注目度は高く、株式会社LaboLiveの雪本修一氏は「東京選手権よりもアクセスが多かった」と反響の多さを口にした。

初日は男子シングルスベスト32が決定

初日の試合では、男子シングルスの5回戦(ベスト32決定戦)までが行われた。

選手が密になるのを避けるため、トーナメントのブロックごとに試合開始時間をずらし、各選手の集合時間をばらけさせる措置がとられた。また、ベンチコーチに入ることはできず、握手なしなどの対策も講じられた。


写真:入り口には消毒液が置かれ、感染予防を徹底/撮影:ラリーズ編集部

第1シードの星優真(東山高校)は「公式戦は久々で緊張した」と言いながらもしっかりと勝ち切り、19日の6回戦に駒を進めた。


写真:男子シングルス第1シードの星優真(東山高校)/撮影:ラリーズ編集部

「(インターハイが)最初なくなったときは練習のモチベーションが下がりました。でも、僕は2年生なのでここで落ち込んでいてもしょうがないと、前向きにやってきました。今大会目指すは優勝です」と力強く意気込みを語った。

大会二日目の19日は、男子シングルス6回戦からと女子シングルスが行われ、男女シングルスの京都府チャンピオンが決定する。

男子シングルス2日目の組み合わせ


写真:男子シングルス第2シードの芝優人(東山高校)/撮影:ラリーズ編集部

6回戦

星優真(東山) – 堀大河(龍谷大平安)
中村圭(龍谷大平安) – 藤木大寛(東山)
蒲生将吾(龍谷大平安) – 四浦大亮(東山)
臼井理空(龍谷大平安) – 吉田智也(東山)
佐藤匠海(東山) – 西澤良太(北嵯峨)
羽鳥泰生(東山) – 長尾波留那(龍谷大平安)
坂本壮太(東山) – 山田樹楠(東山)
岡田紘大(京都八幡) – 高澤昇平(東山)
原大翼(東山) – 江川拓未(福知山成美)
和田陽暉(東山) – 清水快音(東山)
諸田陸人(東山) – 奥野拓磨(東山)
野中敢太(龍谷大平安)- 富澤俊(東山)
小園江敏紀(東山) – 茸木優輝(龍谷大平安)
人見航希(東山)- 矢野駿太(龍谷大平安)
市川獅道(東山)- 竹丸翔大(福知山成美)
市村アシタカ(綾部) – 芝優人(東山)

※市村アシタカ(綾部)-芝優人(東山)の組み合わせに誤りがありました。関係者のみなさま、大変申し訳ございませんでした。(8月19日10時更新)

>>配信が見られるラボライブのページはこちら

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