文:ラリーズ編集部
<2020年度後期日本卓球リーグ熊本大会 2020年11月11日~11月15日 熊本県立総合体育館>
13日、2020年度後期日本卓球リーグは大会3日目を迎え、女子1部のチームが2試合目に臨んだ。昨年の後期日本リーグ3位のデンソーが、昨季年間王者の十六銀行に3-1で競り勝った。
女子1部のデンソーでは、全日本大学総合卓球選手権大会(全日学)女子シングルス優勝の森田彩音が2戦2勝と活躍を見せている。
女王揃いの豪華布陣でデンソーが勝利
十六銀行との試合に臨んだデンソーは、1番で馬克(デンソー)が安藤みなみ(十六銀行)の猛攻を止められず敗れるも、2番以降の3人が競り勝ち、勝利を収めた。
写真:野村萌(デンソー)/撮影:ラリーズ編集部
2番以降デンソーは、2018年インハイ女王の野村萌、2019年全日学女王の森田彩音、2013年インターハイ優勝の阿部愛莉と豪華布陣で十六銀行の勢いを止めた。
写真:阿部愛莉(デンソー)/撮影:ラリーズ編集部
特に4番シングルスで戦った阿部は、ゲームカウント0-2と後のない場面から大逆転し、チームに貴重な1勝をもたらした。
全日学女王・森田彩音、デビューから2戦2勝
また、3番シングルスに出場した森田は、中央大学に所属していた2019年全日学で女子シングルス優勝、Tリーグではトップおとめピンポンズ名古屋に所属し、ファーストシーズン年間MVPの早田ひな(日本生命)にも勝利した実力者だ。今季からは実業団・デンソーに加わった。
写真:ルーキーの森田彩音(デンソー)/撮影:ラリーズ編集部
デビュー戦となった日本リーグでは、第1戦のエクセディ、第2戦の十六銀行とそれぞれの試合で勝ち星を掴みとった。デンソーの西條かおり監督も「自分の卓球を良い形でやれているので、安心して試合を見ていられる」とルーキーの活躍に目を細める。
写真:十六銀行戦では中大の先輩・山本怜に打ち勝った森田彩音(デンソー)/撮影:ラリーズ編集部
試合後、森田は「厳しい試合ばかりですけど、1年目なので向かっていく気持ち。ミスしても気にせず前向きにできているのが良い」と勝因を分析した。
学生から実業団入りし「環境が変わって、より責任感が芽生えた」という森田は、「自粛明け初めての試合で、緊張半分ワクワク半分。チームで優勝することが目標」と目標を語った。
写真:デンソー卓球部の西條かおり監督/撮影:ラリーズ編集部
西條監督は「1,2戦目は厳しい戦いになるなと思っていた。選手達たちが頑張ってくれた。特に阿部が2勝してくれて、チームも雰囲気良くやれている。(今後の試合も)戦う相手は強いチームが多いので、1戦1戦頑張っていきたい」と次戦に向け、気を引き締めた。
【3日目】女子1部 2試合目
〇中国電力 4-0 愛媛銀行
〇土`田美佳 3-2 長尾美佳
〇庄司有貴 3-1 池上玲子
〇宋恵佳 3-0 山地理穂
〇成本綾海 3-2 前瀧初音
〇デンソー 3-1 十六銀行
馬克 1-3 〇安藤みなみ
〇野村萌 3-1 加藤知秋
〇森田彩音 3-1 山本怜
〇阿部愛莉 3-2 加藤杏華
サンリツ 1-3 〇エクセディ
松平志穂 2-3 〇出雲美空
〇平侑里香 3-0 佐藤優衣
永尾尭子 1-3 〇浅井一恵
三村優果 2-3 〇玉石美幸
昭和電工マテリアルズ 4-0 広島日野自動車
〇牛嶋星羅 3-0 三輪咲里南
〇田口瑛美子 3-1 高橋美帆
〇鈴木李茄 3-0 切石沙織
〇平真由香 3-0 伊丹風薫
女子1部 現在の成績
中国電力:2勝0敗0分
昭和電工マテリアルズ:2勝0敗0分
デンソー:2勝0敗0分
サンリツ:0勝2敗0分
十六銀行:1勝1敗0分
エクセディ:1勝1敗0分
愛媛銀行:0勝2敗0分
広島日野自動車:0勝2敗0分
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