無敗伝説再び 上田仁、V4達成 女子は長﨑美柚が優勝<卓球・全日本社会人選手権総括> | 卓球メディア|Rallys(ラリーズ)

写真:上田仁/撮影:ラリーズ編集部

大会報道 無敗伝説再び 上田仁、V4達成 女子は長﨑美柚が優勝<卓球・全日本社会人選手権総括>

2021.11.02

文:ラリーズ編集部

<第55回全日本社会人卓球選手権大会 日時:10月29日~31日 場所:山梨県・緑が丘スポーツ公園体育館>

31日、山梨県で行われていた全日本社会人選手権が閉幕。男子シングルスでは上田仁(T.T彩たま)、女子シングルスでは長﨑美柚(日本生命)が優勝を飾った。

全日本社会人シングルス無敗

男子シングルス決勝には、上田仁と大島祐哉(木下グループ)が勝ち上がってきた。


写真:上田仁/撮影:ラリーズ編集部

上田は2015年から三大会連続で全日本社会人選手権シングルスを制しており、同大会では未だ無敗を貫いている。対する大島は、大会初優勝がかかった一戦となった。試合は、ゲームカウント4-1で上田が勝利。自身4度目の全日本社会人選手権優勝を達成した。


写真:小西海偉/撮影:ラリーズ編集部

また、ベスト8には郡山北斗(リコー)や松山祐季(協和キリン)などの若手選手はもちろん、小西海偉(東京アート)、笠原弘光(シチズン時計)といったベテラン選手も入賞した。

全日本社会人選手権男子シングルス結果

優勝:上田仁
準優勝:大島祐哉
ベスト4:郡山北斗(リコー)、英田理志(愛媛県競対)
ベスト8:町飛鳥(ファースト)、小西海偉(東京アート)、笠原弘光(シチズン時計)、松山祐季(協和キリン)

社会人1年目の長﨑が初優勝

女子シングルス決勝には、長﨑美柚と橋本帆乃香(ミキハウス)が勝ち上がってきた。


写真:長﨑美柚/撮影:ラリーズ編集部

今年社会人1年目の長﨑は、全日本社会人には初参加。対する橋本は、過去の最高成績はベスト4と、どちらが勝っても初優勝の一戦となった。今シーズンのTリーグ開幕戦でも両選手は対戦しており、そのときは橋本が勝利したが、今回は長﨑がストレートで快勝。リベンジを果たし、全日本社会人選手権初優勝に輝いた。


写真:宋恵佳/撮影:ラリーズ編集部

また、ベスト8には成本綾海(中国電力)や宋恵佳(中国電力)などが入賞した。

全日本社会人選手権女子シングルス結果

優勝:長﨑美柚
準優勝:橋本帆乃香
3位:野村萌(デンソー)、鈴木李茄(昭和電工マテリアルズ)
ベスト8:成本綾海(中国電力)、宋恵佳(中国電力)、前瀧初音(愛媛銀行)、高橋梓海(エクセディ)

男子ダブルス総括

男子ダブルス決勝には、平野友樹/松山祐季(協和キリン)ペアと田添健汰/大島祐哉(木下グループ)ペアが勝ち上がってきた。


写真:平野友樹/撮影:ラリーズ編集部

試合は平野/松山ペアが2ゲームを先取するも、田添/大島ペアの驚異の粘りでフルゲームにまでもつれる展開となる。しかし、最終第5ゲームで平野/松山ペアは悪い流れを何とか断ち切り、田添/大島ペアを振り切って勝利。優勝の座を掴み取った。

全日本社会人選手権男子ダブルス結果

優勝:平野友樹/松山祐季(協和キリン)
準優勝:田添健汰/大島祐哉(木下グループ)
3位:上田仁/神巧也(T.T彩たま)、藤村友也/松下海輝(日鉄物流ブレイザーズ)

女子ダブルス総括

女子ダブルス決勝には、松平志穂/有延優希(サンリツ)ペアと森田彩音/野村萌(デンソー)ペアが勝ち上がってきた。


写真:有延優希/撮影:ラリーズ編集部

試合は1ゲームずつ取り合うシーソーゲームになる。最終第5ゲームにもつれるが、最後は松平/有延ペアが逃げ切り、ゲームカウント3-2で優勝を決めた。有延にとっては、2016年以来2度目の女子ダブルス制覇となった。

全日本社会人選手権女子ダブルス結果

優勝:松平志穂/有延優希
準優勝:森田彩音/野村萌
3位:馬克/小畑美月(デンソー)、宋恵佳/成本綾海(中国電力)

上田仁・復活物語(2021年5月公開)


写真:上田仁(T.T彩たま)/撮影:田口沙織

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