愛工大名電が男子学校対抗5連覇 ラストを締めた谷垣佑真「人生初の嬉し涙」<卓球・インターハイ> | 卓球メディア|Rallys(ラリーズ)

写真:愛工大名電メンバー/撮影:ラリーズ編集部

大会報道 愛工大名電が男子学校対抗5連覇 ラストを締めた谷垣佑真「人生初の嬉し涙」<卓球・インターハイ>

2021.08.16

文:ラリーズ編集部

<第90回全国高等学校総合体育大会 日時:8月12日~17日 場所:富山県 富山市総合体育館>

16日、インターハイ卓球競技は4日目を迎え、男子学校対抗決勝が終了した。愛工大名電が苦しみながらも3-2で勝利し、5連覇を達成した。

男子学校対抗決勝は3-2で決着

1番で篠塚大登(愛工大名電)が、徳田幹太(野田学園)の猛攻をしのぎ切り勝利すると、2番も吉山僚一(愛工大名電)が白星をあげ、あっさりと王手をかけた。


写真:勝利した篠塚大登(愛工大名電)/撮影:ラリーズ編集部

しかし、3番ダブルスで野田学園が息を吹き返すと、同時進行の4番シングルスは、男子シングルス5回戦と同カードとなり、飯村悠太(野田学園)が本日2度目の濵田一輝(愛工大名電)への勝ち星をあげ、試合はラストへ。


写真:飯村悠太(野田学園)/撮影:ラリーズ編集部

ラストは谷垣佑真(愛工大名電)が会心のプレーを見せ、1年生の芝拓人を打ち破り、見事優勝を決めた。


写真:谷垣佑真(愛工大名電)/撮影:ラリーズ編集部

男子学校対抗決勝結果

愛工大名電 3-2 野田学園

〇篠塚大登 3-2 徳田幹太
10-12/11-4/9-11/11-2/11-6

〇吉山僚一 3-0 今泉蓮
11-5/11-4/11-8

篠塚大登/谷垣佑真 0-3 徳田幹太/芝拓人〇
11-13/7-11/7-11

濵田一輝 2-3 飯村悠太〇
11-3/9-11/11-6/8-11/6-11

谷垣佑真 3-0 芝拓人
11-8/11-5/11-4

今枝一郎監督コメント

振り返り

すべてが勝負だと思ってオーダーも組みましたし、生徒たちもそのように取り組んでくれたと思います。野田学園さんもきっとそう思って真っ向勝負してきてると思うので、お互い逃げなしだったと思います。

谷垣選手のかかるプレッシャーは大きかった

めちゃくちゃ大きかったんじゃないですかね。素晴らしいプレーだったと思うんですけど、本人終わって泣いてたようにものすごいプレッシャー。

この試合勝つってだけでなくて、連覇ということとこれだけのメンバーが揃っている中での代表として出てもらってるわけですから、私たちが想像している以上のプレッシャーを背負ってプレーしていると思います、選手たちは。

決勝でのポイント

(3-0で)あっさりでしたけど、ラストの芝選手。1年生で中国ブロックも優勝してますし、1番マークしてた選手でした。2-2ラスト始まるときは追い詰められたなと僕自身は感じてました。

でも(谷垣は)想像を超えてましたね。超えてるボールも打ってましたし、嘘みたいな弾道のボールで入ってました。凄いですね。本当に凄いです。

実は谷垣が一番外へ行く機会が少ない。他の選手たちは代表合宿に呼ばれたり、外に出る機会があるんですけど、彼だけアジア選手権の予選も出れませんでした。

逆に学校に残ってる分、僕と接する時間が一番長いので、余計に信じてというか。

4番の濵田もそうなんですけど、シングルスで負けた相手と当たるとわかっていて、当たりに行った。彼で負けても後悔はないというか、それくらい日々努力する選手。

谷垣佑真コメント


写真:谷垣佑真(愛工大名電)/撮影:ラリーズ編集部

試合振り返り

今振り返ってみると、よくあんなプレーできたなと思います。自分の勝敗でチームの勝ち負けが決まる、自分が勝ってチームが優勝というのは過去になかったので、今回初めて経験できて面白かったなと思います。自分の中で試合を楽しんでやれたかなって思いました。

緊張やプレッシャーは

自分の中ではそれを跳ね除けて自分のプレーを出しきろうと思ってプレーできました。

ベンチに帰ってからの涙は?


写真:谷垣佑真(愛工大名電)/撮影:ラリーズ編集部

最初我慢してたんですけど、「やべ、泣けてきた」と思って。みんなが優勝おめでとうと声をかけてくれて、自分の勝利で優勝っていうのが嬉しくて。人生18年間生きてきて、これが1回目の嬉し涙でした。

監督も「信じられない弾道の球が入っていた」と言っていたが

練習中はああいうボールを打っていて、結構「おまえ練チャン(練習チャンピオン)だろ」って言われていて、それが試合で実現できて、「あれ?こんな入ってたっけ?」ってびっくりしてます。

主将・篠塚大登コメント


写真:篠塚大登(愛工大名電)/撮影:ラリーズ編集部

決勝振り返り

本当だったら自分たちが3番ダブルスで取って、優勝できたら一番良かったんですけど、最後ああやって勝てて、ホッとしました。

シングルスも含めて苦しい試合が多かった

来る前にどんな展開になっても最後まで戦い切るっていうのを意識しようと思ってやってきたので、それが今日はできてとりあえず明日(のシングルス)に繋げられたかなと思います

1番シングルスでフルゲームでの勝利

あれが勝ってなかったらチームも勝ってなかったので、自分が勝つんだという気持ちで戦えて、そして勝てて、そしてチームが優勝できてとても良かったと思います。

谷垣選手はどういう選手

乗りに乗ったら本当に強い選手。最後チームとして谷垣が乗りに乗れるようにチームのみんなで盛り上げていこうという感じでできたと思います。

今年の愛工大名電はどういうチームか

本当に層が厚い。選手が揃っているので、5番まで回っても(他のチームの)1番手のような選手が集まっていると思います。

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