文:ラリーズ編集部
<卓球・第19回アジア競技大会卓球競技代表候補選手選考会 日時:4月9~10日 場所:赤羽体育館>
10日、第19回アジア競技大会卓球競技代表候補選手選考会は2日目を迎え、決勝戦で吉村真晴(愛知ダイハツ)が、1月の全日本選手権で王者に輝いた戸上隼輔(明治大)に勝利し、優勝を飾った。
試合後、吉村が報道陣の質問に答えた。
吉村真晴コメント
試合を終えて
嬉しく思ってます。僕自身こうしてアジア競技大会のシングルスの代表権を勝ち取ることができて、自分自身がこれまでやってきたことだったり、パリ五輪に向けてのモチベーションになるかなと思います。
決勝の戸上戦について
戸上選手は、今一番勢いがある選手だと思ってますし、僕自身格上の選手だと思って戦ってたんですけど、リードしていても相手の冷静さであったり、攻撃の鋭さは勉強になると思っています。
その中で自分ができる事として、どうにかして相手を崩していこう、相手の得意なゾーンと戦わないようにするということを考えて、最後の最後まで自分のサービスの配球を中心に考えていました。
アジア大会の印象
五輪同様重要な試合なので、JOCから派遣していただけるという事で、日の丸を背負って戦う非常に意義のある大会だと思います。
自分の持っているもの、ベストを尽くして戦っていきたいと思います。
シングルス、団体の代表メンバーについて
これまでは日本の大黒柱である水谷さんがいましたし、安心できるなとは思ってたんですけど、(今回は)僕最年長なのでキャプテンですね。
しっかりとみんなで楽しく、「目標は何か」というところをチーム内で確認し合って、アジアでの優勝は僕や智和、戸上をはじめみんなが目指している所なので、そこをプレッシャーに感じずに楽しくみんなで力を合わせて頑張っていきたいと思います。
日本代表復帰について
非常に新鮮な気持ちではあります。国際大会1年生みたいな感じですかね。そういった意味では新たな気持ちでモチベーション高く戦えますし、改めて日の丸の重みであったり、背負って試合できることが楽しみです。
また違った吉村真晴を見せられる機会でもあるので、今日みたいなプレーをしていきたいと思います。
東京五輪でのサポート経験も後押ししたか?
東京五輪の舞台、自分が夢見た舞台に落選してしまって、そこから一時は日の丸を背負うことを降りることもやってましたけど、結局自分が戦う場所はそこだなと悔しい気持ちをこらえながら東京体育館に行きました。
水谷さんの活躍であったり、他の選手の活躍を見ることによって、自分もまだやれると思ったし、今のモチベーションにもつながっているので、あの体育館に感謝の気持ちもあります。
また五輪に行きたいなと強く感じました。
パリ五輪に向けても自分が引っ張る?
自分が最年長ですけど、ベテラン感は出さずに。自分も気持ちは若いですし、智和や戸上、宇田もいますし、そういった選手から刺激をもらえてる部分もあるので。そういった選手に自分の姿を見せて感化させられるような選手になっていきたいと思います。
代表を離れているときも選手のプレーはチェックしていたか?
プレーしていると焦りだったり、自分のやりたいことができないとかそういうもどかしさはあるんですけど、(プレーを)見てトップ選手の攻め方やいろいろなことを学ぶことができて、卓球の面白さや魅力を感じることができました。
それが自分の中でも活きているポイントかなと思います。
アジア大会への意気込み
自分で勝ち取ったんですけど、久しぶりに日の丸を背負って戦うことができるという事で非常にうれしく思ってますし、出るだけではなくて、メダルであったり団体戦でもしっかり結果を残して帰ってきたいなと思います。
吉村真晴インタビュー(2020年4月公開)
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