文:ラリーズ編集部
<ITTFワールドツアー・スウェーデンオープン 2019年10月1日~10月6日>
10月1日よりスウェーデンオープンが幕を開ける。今回は、男女ダブルスと混合ダブルスの見どころを紹介する。
男子ダブルス見どころ
日本勢は、神巧也(9月世界ランキング92位・T.T彩たま)/松島輝空(同669位・木下グループ)ペアがエントリーしており、予選からの出場となる。
松島にとっては、6月のジャパンオープン以来のワールドツアー参加で、ダブルスでの出場は初となる。全日本ホープス、カブ、バンビで6連覇、9月のアジアカデット選手権では5位と、同年代のトップを走り続けている松島がシニアの舞台で結果を残せるのかに注目が集まる。
パートナーの神巧也も、最近グングンと世界ランキングを上げてきており、先日のアジア選手権のシングルスでは、5回戦で李尚洙(イサンス・韓国)に敗北したものの、フルゲームの熱戦を繰り広げた。
初めてのペアリングではあるが、好成績を残す可能性は十分にある。
日本ペアの初戦の相手はロシアのキリル・スカチコフ(同58位)/ウラジミール・シドレンコ(同189位)ペアだ。8月のチェコオープンでは予選2回戦で敗退しているが、シドレンコは9月現在でU21世界ランキング1位で、スカチコフは最高世界ランキング29位で二桁順位を長年に渡ってキープしている実力者だ。
初戦から厳しい戦いが予想されるが、14歳差の神/松島ペアがどのような戦いを見せるのか注目だ。
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女子ダブルス見どころ
写真:木原美悠/長﨑美柚ペア/提供:ittfworld
日本勢は、木原美悠(同51位・JOCエリートアカデミー)/長﨑美柚(同49位・JOCエリートアカデミー/大原学園)ペアと石川佳純(同8位・全農)/平野美宇(同9位・日本生命)ペアがエントリー。木原/長﨑ペアは本戦から、石川/平野ペアは予選からの出場となる。
Tリーグ・木下アビエル神奈川ではすっかりお馴染みとなった木原/長﨑のペアリングだが、中国オープンベスト8、香港オープンベスト4、ブルガリアオープンベスト8と、国際舞台でも活躍を見せている。今大会も堂々の第2シードだ。上位進出はもちろん、優勝も十分視野に入るだろう。
写真:アジア選手権での石川・平野ペア/提供:ittfworld
石川/平野ペアは予選からの出場となる。そうは言っても、世界ランキング8位と9位のペア。実力を発揮すれば、予選通過はそう難しいことではないだろう。
日本勢のライバルとなるのは、やはり孫穎莎(スンイーシャ・同6位・中国)/王曼昱(ワンマンユ・同4位・中国)ペアだ。2019年カタールオープン優勝、ジャパンオープン準優勝という成績は、今大会のペアの中では頭一つ抜けており、優勝候補筆頭だ。
日本勢が優勝を勝ち取るためには、このペアをどう攻略するかが最大のポイントとなる。
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混合ダブルス見どころ
日本勢は、水谷隼(同13位・木下グループ)/伊藤美誠(同7位・スターツ)ペアと張本智和(同5位・木下グループ)/早田ひな(同29位・日本生命)ペアがエントリー。水谷/伊藤ペアは本戦から、張本/早田ペアは予選からの出場となる。
日本勢で注目すべきは、やはり水谷/伊藤ペアだ。ブルガリアオープン優勝、チェコオープン準優勝と、好成績を残してきたことで最近ではすっかりお馴染みのペアとなった。今大会も第3シードと、十分に優勝を狙える位置につけている。
写真:ジャパンオープンでの張本・早田ペア/提供:ittfworld
張本/早田ペアもジャパンオープン準優勝と実績は十分だ。上位進出が期待される。
日本勢のライバルとなるのは、黄鎮廷(ウォンチュンティン・同16位・チャイニーズタイペイ)/杜凱琹(ドゥホイカン・同11位・チャイニーズタイペイ)ペアや許昕(シュシン・同1位・中国)/劉詩雯(リュウスーウェン・同5位)ペアといった世界ランキング上位の実力者たちだ。また、地元スウェーデンのマティアス・ファルク(同9位)/マチルダ・エコーム(同26位)ペアも侮れない。
東京五輪まで混合ダブルスの試合はそう多くはない。一戦一戦がメダル獲得のための貴重な勝負の舞台となる。