写真:ジュニアサーキット・チェコオープンでの篠塚大登(愛工大名電高)/提供:ittfworld
大会報道 インハイ準V 篠塚大登、決勝トーナメント進出なるか<卓球・ポーランドオープン>
2019.10.17
文:ラリーズ編集部
<ITTFチャレンジ・ポーランドオープン 2019年10月16日~10月20日>
東京五輪選考レースで非常に重要なドイツオープンを終えて迎えた16日、ITTFチャレンジ・ポーランドオープンが開幕した。大会初日は、21歳以下の男女シングルス(以下U21男女シングルス)の本戦1回戦と、男女シングルスの予選グループリーグが行われた。
インハイ準優勝の篠塚大登が辛勝
ワールドツアーに少しずつ参戦し始めているインハイ準優勝の実力者・篠塚大登(愛工大名電高)が登場した。篠塚は19歳のフランス選手に先手を取られ続ける展開で苦しむ。シーソーゲームで迎えた最終ゲームで、篠塚がデュースで粘り切り、辛くも勝利し、2回戦へと駒を進めた。同じく1回戦に臨んだ曽根翔(愛工大名電高)は危なげなく勝利し、2回戦でドイツ選手を迎え撃つ。
一方U21女子シングルスでは、塩見真希(ミキハウス)が唯一のエントリー。1ゲーム目をあっさり奪うが、その後は1ゲームを奪われ、競り合いながらもゲームカウント3-1で、ベスト32入りとなった。
>>篠塚大登「思い切ってやれた」 初のワールドツアー快勝スタート
男子シングルスでは英田理志がリーグ通過
男子シングルスの予選リーグでは、愛工大名電高から篠塚や曽根だけでなく、谷垣佑真、横谷晟らも登場。日本選手の中で最年長の26歳カットマンの英田理志(愛媛県競技力向上対策本部)もエントリーしており、2戦2勝、横谷も同じく2勝を挙げ、リーグ通過を決めている。
>>【英田理志#4】衝撃を受けたレジェンドの言葉「卓球は、たかがスポーツ」
大会2日目の17日は、男女シングルス予選リーグおよび本戦決定戦、男女ダブルス、U21男女シングルス2,3回戦が行われる。
男子試合 組み合わせと見どころ
写真:アジアジュニア選手権での曽根翔(愛工大名電高)/提供:ittfworld
男子シングルス
篠塚大登 - REMBERT Bastien(フランス)
曽根翔 - SPANIK Tibor(スロバキア)
男子ダブルス
篠塚大登/曽根翔 - DAISH Matthew/GACEV Aleksa(イングランド・セルビア)
U21男子シングルス
篠塚大登 - HUANG Yan-Cheng(チャイニーズタイペイ)
曽根翔 - ENGEMANN Gerrit(ドイツ)
男子は篠塚と曽根が男子シングルス・ダブルスで本戦出場をかけて予選を戦う。特に男子シングルスでは、予選リーグを抜けても決定戦があり、他のグループを勝ち抜いた強敵と対峙することになる。世界のトップレベルのエントリーが少ない中で、日本の高校生と熟練のカットマンは勝ち上がることができるか注目だ。
またU21男子シングルスでは、U21の世界ランキング104位の篠塚が、HUANG Yan-Cheng(同64位・チャイニーズタイペイ)と、曽根(同35位)がENGEMANN Gerrit(同14位・ドイツ)と格上相手との対戦となる。上位進出のためには超えていかなければならない壁だが、若き秀才たちはどのような試合を繰り広げるのか見逃せない。
>>愛工大名電、4年連続18度目の優勝<卓球・インターハイ2019>
女子試合 組み合わせと見どころ
写真:オーストラリアオープンでの塩見真希(ミキハウス)/提供:ittfworld
U21女子シングルス
塩見真希 - GOI Rui Xuan(シンガポール)
一方女子の試合では、シングルス・ダブルスは全員が本戦からの出場となるため、U21シングルスのみ試合がある。塩見はシンガポールのGOI Rui Xuan(シンガポール)と初対戦。U21の試合では普段あまり見ない選手との試合が多く、地力の差が反映されやすくなる。塩見は実力で上位に食い込んでいけるか注目だ。