文:ラリーズ編集部
<ITTFワールドツアー・オーストリアオープン 2019年11月12日~11月17日>
17日、大会6日目を迎えたオーストリアオープンでは、男子シングルス・準々決勝が行われた。今年の世界選手権で準優勝したマティアス・ファルク(スウェーデン)を下した丹羽孝希(スヴェンソン)が登場し、ブラジルのエースであるウーゴ・カルデラノ(ブラジル)と対戦。試合はゲームカウント4-2でカルデラノに軍配があがった。
>>丹羽孝希、世界卓球銀メダリストに勝利 ガッツポーズ見せ準々決勝へ<オーストリアオープン>
カルデラノ、両ハンド炸裂
写真:パンアメリカン競技大会でのウーゴ・カルデラノ(ブラジル)/提供:ittfworld
序盤から丹羽の高速カウンターが冴えわたる。カルデラノに打たせた球を早い打点でカウンターして得点を重ねると勢いそのままに11-7で1ゲーム目を丹羽が取る。
2ゲーム目、前陣で早いラリーに持ち込もうとする丹羽に対して、少し台から距離を取って中陣から強力な両ハンドドライブを打ち込んでくるカルデラノ。両者、一歩も引かない一進一退の攻防が続き、得点は9-9へ。最後は丹羽のチキータを狙い打ったカルデラノが11-9で2ゲーム目を取り返した。
続く3ゲーム目、丹羽のバックを徹底して狙うカルデラノは、緩急も巧みに使い分けることで試合の主導権を握り、このゲームを11-1で取る。
丹羽のカウンターと三球目攻撃、カルデラノの投げ上げサーブからの両ハンドドライブ、両選手の得意な展開を存分に披露した激しいラリー戦が繰り広げられた4ゲーム目。12-12にまでもつれ込み、最後はカルデラノのバックドライブが決まり14-12でカルデラノが奪取する。
後がなくなった丹羽は速い打球に遅い打球を織り交ぜることで挽回を図る。流れをつかんだ丹羽は7-0までリードを広げる。それでも必死に追いすがってくるカルデラノだが、最後はギリギリのところで丹羽が勝ち切って5ゲーム目を獲得する。
6ゲーム目、積極的に大きなラリーを展開していったカルデラノがラリー戦に打ち勝ち、11-8でこのゲームを制した。その結果、ゲームカウント4-2でカルデラノが勝利を手にした。
敗れはしたものの丹羽は、日本人男子最高位のベスト8となった。一方、勝利したカルデラノは続く準決勝で中国の趙子豪と決勝進出をかけて対戦する。
詳細スコア
丹羽孝希 2-4 〇ウーゴ・カルデラノ
11-7/9-11/1-11/12-14/11-9/8-11