15歳・赤江夏星、シニア大会で単複ベスト4入賞<卓球・インドネシアオープン> | 卓球メディア|Rallys(ラリーズ)
15歳・赤江夏星、シニア大会で単複ベスト4入賞<卓球・インドネシアオープン>

写真:2019インドネシアOPの赤江夏星/提供:ittfworld

大会報道 15歳・赤江夏星、シニア大会で単複ベスト4入賞<卓球・インドネシアオープン>

2019.11.18

文:ラリーズ編集部

<ITTFチャレンジ・インドネシアオープン 2019年11月13日~11月17日>

17日、インドネシアオープンは大会最終日を迎え、男女シングルスの準決勝・決勝と、男女ダブルスの決勝が行われた。

日本勢は、女子シングルスに赤江夏星(貝塚第二中学校)と塩見真希(ミキハウス)が準決勝に残っていたが、両者とも準決勝で破れ、ベスト4に終わった。

男子シングルス総括

男子シングルス決勝は、ハーメット・デサイとアンソニー・アマルラージのインド勢対決となった。

序盤からお互いが3球目攻撃を積極的に狙ってポイントを重ねていき、両者一歩も譲らない展開に。しかし、3ゲーム目以降は、徐々にデサイがラリー戦で勝利し始める。最後は第6ゲームを11-8で取り、ゲームカウント4-2でデサイが見事勝利。今シーズン、チャレンジシリーズ初優勝を果たした。

木造勇人
写真:2019インドネシアOPの木造勇人/提供:ittfworld

日本勢は、木造勇人(愛知工業大学)のベスト8が最高成績。木造は準々決勝で、優勝したデサイに2-4で敗れたが、ノーシードから予選を突破してベスト8に勝ち進んだ。

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男子ダブルス総括

男子ダブルス決勝は、DIAW Ibrahima(セネガル)/TANVIRIYAVECHAKUL Padasak(タイ)ペアと林兆恒(リンチャンフン・中国香港)/KWAN Man Ho(中国香港)ペアが対戦した。

中国香港ペアは今大会第2シードを獲得しており、決勝トーナメント1回戦では町飛鳥(鹿児島県体育協会)/松山祐季(愛知工業大学)ペアを破っている。対するDIAW IbrahimaとTANVIRIYAVECHAKUL Padasakの国際ペアは、ノーシードから勝ち進んできた勢いのあるペアだ。結果は3-0で国際ペアが勝利。ノーシードから優勝を果たした

松山祐季
写真:2019インドネシアOPの松山祐季/提供:ittfworld

日本勢は、谷垣佑真(愛工大名電高校)/横谷晟(愛工大名電高校)ペアと町/松山ペアがそれぞれ決勝トーナメント1回戦で敗退と、悔しい結果に終わった。

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女子シングルス総括

女子シングルス準決勝では、赤江夏星が世界ランキング47位で、Tリーグの日本ペイントマレッツにも所属する、サウェータブット・スターシニー(タイ)と、塩見真希がシャオ・ジェニ(ポルトガル)と対戦した。

赤江とスターシニーの試合は1ゲーム目、赤江がスターシニーのコースをついた打球と威力のあるドライブに押され、ほぼ何も出来ずにゲームを取られてしまう。しかし、2ゲーム目は赤江がラリーで粘り、要所で思い切りのいい強打を叩き込む戦術がハマり、ゲームを取り返す。

その後も、赤江はラリーで粘って得点を重ねていくが、赤江にミスが出始めてからはスターシニーはそれを見逃さずゲームをものにしていき、結果的に、ゲームカウント4-2でスターシニーが勝利した。

塩見真希
写真:2019インドネシアOPの塩見真希/提供:ittfworld

塩見とシャオ・ジェニの試合は、回転量の多いループドライブと強烈なスマッシュ連打でゲームを支配した塩見が、1ゲーム目を取る。しかし、続く2ゲーム目は、ラリー戦でコースを巧みに打ち分けたシャオ・ジェニの攻めに防戦一方となり、塩見はこのゲームを落とす。

3ゲーム目は何とかものにした塩見だったが、4ゲーム目以降は、互角の戦いを演じつつも要所要所で得点を重ねたシャオ・ジェニが優勢に。結果的に、4-2でシャオ・ジェニが勝利した。

その後の女子シングルス決勝は、フルゲームの接戦をシャオ・ジェニが制し、チャレンジシリーズ今シーズン初優勝を果たした。

>>塩見真希の使用用具・大会成績・プロフィール

女子ダブルス総括

女子ダブルス決勝は、ポルトガルのシャオ・ジェニ/LUO XueペアとシンガポールのKOH Kai Xin Pearlyn/TAN Li Lin Jassyペアが対戦。

第5シードのポルトガルペアに対して、シンガポールペアはノーシード。どこまで粘れるかが注目されたが、実力を見せつけたポルトガルペアが3-0で圧勝。優勝を決めた。また、シャオ・ジェニはシングルスも優勝しており、今大会二冠となった。

前田美優
写真:2019インドネシアOPの前田美優/提供:ittfworld

日本勢は、前田美優(日本生命)/赤江夏星ペアのベスト4が最高成績。ノーシードで準決勝まで勝ち上がってきたが、優勝したポルトガルペアに2-3で惜敗。とはいえ、赤江はシングルスとダブルスで共にベスト4に輝き、シニアの大会でも十分に戦えることを証明した。

>>前田美優の使用用具・大会成績・プロフィール

大会最終日 女子シングルス結果

準決勝

赤江夏星 2-4 ○サウェータブット・スターシニー
4-11/11-9/8-11/8-11/11-9/7-11

塩見真希 2-4  ○シャオ・ジェニ
11-5/8-11/11-7/8-11/8-11/3-11

決勝

サウェータブット・スターシニー 3-4 ○シャオ・ジェニ
11-6/10-12/11-9/6-11/5-11/13-11/2-11