男子ベスト4、女子準優勝 中国にあと一歩及ばず<世界ジュニア卓球選手権2019・団体戦> | 卓球メディア|Rallys(ラリーズ)

写真:宇田幸也(JOCエリートアカデミー/大原学園)/提供:ittfworld

大会報道 男子ベスト4、女子準優勝 中国にあと一歩及ばず<世界ジュニア卓球選手権2019・団体戦>

2019.11.28

文:ラリーズ編集部

<2019年世界ジュニア卓球選手権大会(コラート) 2019年11月24日~12月1日>

27日、世界ジュニア卓球選手権は4日目を迎え、男女団体が終了した。男女ともに中国と接戦を繰り広げたが、日本男子はベスト4、日本女子は準優勝という結果となった。

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男子:中国追い詰めるも激戦制せず


写真:戸上隼輔(野田学園高)/提供:ittfworld

宇田幸矢(JOCエリートアカデミー/大原学園)、戸上隼輔(野田学園高)、篠塚大登(愛工大名電高)、曽根翔(愛工大名電高)の4人が登録されている日本男子。準々決勝ではロシアを破り、準決勝で中国と激突した。

中国戦のオーダーは宇田、戸上、曽根の3選手。1番の宇田が向鵬(シャンパン)に勝利し、幸先の良いスタートを切る。2番の戸上も2ゲームを連取し追い詰めるが、徐瑛彬(シュインビン)に逆転負けを喫する。

1-1で迎えた3番の曽根が大事な白星をあげ、中国を追い詰める。中国への悲願の勝利が見えてきた4番の宇田はフルゲームまでもつれるも惜しくも敗戦。戸上も0-2から2-2と追いつき、最終ゲームも1-6のビハインドから追い上げるも9本で力尽きた。

敗れはしたものの日本男子は中国をあと1歩のところまで追い詰め、確かな爪痕を残した。ただ一方で最後の1本を取らせない卓球王国・中国の強さが凝縮した男子団体準決勝となった。

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日本男子結果

準決勝:日本 2-3 中国

〇宇田幸矢 3-1 向鵬
11-8/11-6/5-11/11-7

戸上隼輔 2-3 〇徐瑛彬
11-6/11-8/9-11/8-11/7-11

〇曽根翔 3-1 劉夜泊
11-7/14-12/9-11/11-8

宇田幸矢 2-3 〇徐瑛彬
11-8/5-11/9-11/11-7/11-13

戸上隼輔 2-3 〇向鵬
11-13/11-13/11-9/11-9/9-11

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女子:木原一矢報いるも中国の壁高く


写真:木原美悠(JOCエリートアカデミー)/提供:ittfworld

長﨑美柚(JOCエリートアカデミー/大原学園)、木原美悠(JOCエリートアカデミー)、出澤杏佳(大成女子高)、小塩遥菜(JOCエリートアカデミー)の4選手がエントリーした日本女子団体。準々決勝でアメリカ、準決勝でチャイニーズタイペイを破り、決勝で中国と対決した。

日本は長﨑、出澤、木原の3選手で、出澤を2点起用するオーダーを組んだ。1番の長﨑が2ゲームを連取するもそこから接戦をものにできず逆転負け。フォアが表ソフトラバー、バックが粒高ラバーと異質攻守型の出澤は2番と4番で接戦を展開したが、勝負所をものにできず敗れた。一方、3番に登場した木原は陳熠(チェンイー)に対して、サーブで主導権を握り、完勝を収めた。

男子同様に中国と互角の戦いを繰り広げた日本女子だったが、1-3で中国に敗れ準優勝となった。中国は男女ともに団体で優勝し、シニア同様強さを誇示する結果となった。ただ、まだ個人戦が残っている。中国と互角の戦いを繰り広げた日本勢のリベンジが期待される。

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日本女子結果

決勝戦:日本 1-3 中国

長﨑美柚 2-3 〇石洵瑶
13-11/11-9/9-11/8-11/8-11

出澤杏佳 1-3 〇蒯曼
11-13/13-11/6-11/7-11

〇木原美悠 3-1 陳熠
11-3/9-11/11-3/11-7

出澤杏佳 1-3 〇石洵瑶
12-10/12-14/7-11/8-11

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