文:ラリーズ編集部
<ITTFワールドツアーグランドファイナル 2019年12月12日~12月15日>
12日、ITTFグランドファイナルの女子シングルス1回戦でカットマンの佐藤瞳(ミキハウス)がリオ五輪金メダリスト丁寧(ディンニン・中国)に4-2で勝利した。佐藤は、地元札幌開催のジャパンオープンでも丁寧を下しており、2連勝となった。
>>佐藤瞳、リオ五輪金メダリスト丁寧に大金星 地元の大声援を力に
佐藤、粘りのラリーで会場を沸かせる
平野美宇(日本生命)と王藝迪(ワンイーディ・中国)という注目の試合が隣の台で行われる中、佐藤は丁寧に対して粘り抜いた。
第1ゲームを落とすも、第2ゲームはカットの粘りに加え、攻撃も織り交ぜる。最後はロビング(台から離れた場所からボールを高く上げることで凌ぐ守備的な技術)で丁寧のミスを誘い、ゲームを奪い返した。
第3ゲームは丁寧が制すも、第4ゲーム以降試合は佐藤ペースに。丁寧はカットマンが苦手とされるミドルを攻めたり、緩急をつけ佐藤を前後に揺さぶるが、佐藤が一本を多く粘りを見せる。時折見せるロビングやカットでの長いラリーには、目の肥えた中国の卓球ファンも大歓声を送る。
佐藤び積極的な攻めや要所でのサービスエースも光り、最後は丁寧のフォアドライブがネットを越えずゲームセット。ジャパンオープンに続き、リオ五輪金メダリスト・丁寧を下した。
勝利した佐藤は、準々決勝で伊藤美誠(スターツ)と鄭怡静(チェンイージン・チャイニーズタイペイ)の勝者と対戦する。
>>【頭で勝つ!卓球戦術】戦型別攻略法!~対カットマン基本戦術編~
詳細スコア
写真:またしても佐藤に敗れた丁寧/撮影:ラリーズ編集部
〇佐藤瞳 4-2 丁寧(中国)
4-11/11-4/7-11/11-8/11-9/11-4