文:ラリーズ編集部
<卓球・東京五輪模擬大会(中国)8月8日~21日>
8月8日から21日まで2週間に渡り東京五輪の模擬大会が行われている。8日、9日、10日の3日間では男女シングルス予選~1回戦の一部、混合ダブルス1回戦~準決勝までが実施された。混合ダブルスでは、許昕(シュシン)/孫穎莎(スンイーシャ)ペアが優勝を果たした。
ダブルスの名手許昕が実力見せる
混合ダブルスでは、第1シードの樊振東(ファンジェンドン)/陳夢(チェンムン)の世界ランク1位ペアが、王楚欽(ワンチューキン・20歳)/の王曼昱(ワンマンユ・21歳)の若手コンビに準決勝で敗れた。一方、第2シードの許昕(シュシン・30歳)/孫穎莎(スンイーシャ・20歳)ペアは準々決勝、準決勝とフルゲームの接戦を制し、決勝に勝ち上がった。
写真:世界最強のペンドラ・許昕/提供:ittfworld
決勝では、ダブルスの名手・許昕率いるペアがゲームカウント4-2で王楚欽/王曼昱ペアを下し、見事優勝を勝ちとった。
日本ペアに立ちはだかる許昕
左の中国式ペン攻撃型で、“世界最強のペンドラ”こと許昕は、男子ダブルスや劉詩雯(リュウスーウェン)と組んだ混合ダブルスで世界選手権を制し、国際大会でも数多くの結果を残している。今大会では、劉詩雯の欠場により孫穎莎とのペアになったが、持ち前の対応力の高さを見せた。
写真:日本ペアに立ちはだかる許昕・劉詩雯ペア/提供:ittfworld
日本の水谷隼(木下グループ)/伊藤美誠(スターツ)ペアも、2019年のスウェーデンオープン、グランドファイナル、2020年ドイツオープンと3大会の決勝で、許昕の壁に跳ね返されており(ペア:劉詩雯)、東京五輪本番の混合ダブルスでも手強い相手となることだろう。
中国国内で開催されている東京五輪模擬大会、11日は男女シングルスでベスト8決定戦までが行われる。
東京五輪模擬大会(中国)混合ダブルス準々決勝以降の結果
準々決勝
〇樊振東/陳夢 4-2 梁靖崑/顧玉婷
〇王楚欽/王曼昱 4-3 徐晨皓/王藝迪
〇林高遠/孫銘陽 4-2 周启豪/陳可
〇許昕/孫穎莎 4-3 薛飛/劉瑋珊
準決勝
〇王楚欽/王曼昱 4-2 樊振東/陳夢
〇許昕/孫穎莎 4-3 林高遠/孫銘陽
3位決定戦
〇林高遠/孫銘陽 4-2 樊振東/陳夢
決勝
〇許昕/孫穎莎 4-2 王楚欽/王曼昱
9-11/11-6/8-11/11-8/12-10/11-9