文:ラリーズ編集部
<卓球・東京五輪模擬大会(中国)8月8日~21日>
中国で開催されている東京五輪模擬大会では20日、女子団体戦決勝、3位決定戦が行われた。女子のエースチームである一団(陳夢、孫穎莎、王曼昱)が見事優勝を飾った。
エースチームが圧勝で金メダル
決勝は、陳夢(チェンムン・最新世界ランキング1位)、孫穎莎(スンイーシャ・同3位)、王曼昱(ワンマンユ・同5位)のエースチームと、顧玉婷(グーユーティン・同40位)、陳幸同(チェンシントン・同13位)、孫銘陽(スンミンヤン・同83位)の二団との対戦となった。
写真:仮想・伊藤美誠の孫銘陽(スンミンヤン)/提供:ittfworld
孫銘陽は、バックに表ソフトラバーを貼った前陣速攻型の選手。「中国オープンでは私と対戦する前に全ての中国選手が孫銘陽選手と練習していた」と香港オープンで伊藤美誠(スターツ)が語ったように、伊藤のコピー選手として知られている。また、サウスポーの顧玉婷が仮想・石川佳純、右腕の陳幸同が仮想・平野美宇と、二団は“仮想・日本”チームだ。
試合はエースチームが“仮想日本”チームを全く寄せ付けず、3-0のストレートで優勝を決めた。
写真:孫穎莎/提供:ittfworld
試合後、孫穎莎は「私たちは本番の五輪のように準備をしてきました。決勝戦は日本チームを想定して本番のように、どんな困難にも対応できるように準備しました」とコメントを残した。
今回、圧倒的な強さを見せて優勝した一団。しかし、中国女子は、リオ五輪金メダリストの丁寧(ディンニン・同6位)、世界卓球女王の劉詩雯(リュウスーウェン・同4位)、女子ワールドカップ優勝の朱雨玲(ジュユリン・同7位)が今大会欠場しており、層の厚さはとどまることを知らない。
2021年の東京五輪本番に向け、どの選手が出てきても遜色なく、間違いなく上位に進出してくるだろう。日本勢は、地元東京で圧倒的王者・中国とどのように対峙するのか。2021年の本番が待ち切れない。
女子団体戦結果
決勝:一団 3-0 二団
陳夢/王曼昱 3-0 顧玉婷/陳幸同
孫穎莎 3-1 孫銘陽
王曼昱 3-0 陳幸同
三位決定戦:三団 3-0 七団
銭天一/王藝迪 3-0 張薔/範思琦
劉斐 3-0 徐奕
王藝迪 3-1 範思琦