文:ラリーズ編集部
<卓球・中国スーパーリーグ 広州市長龍 12月21日~29日>
世界最高峰の卓球王国・中国でスーパーリーグ(超級リーグ)が12月21~29日の日程で開催される。今回のスーパーリーグは、東京五輪形式を踏襲し、男子9チーム、女子9チームで争われる。
今回注目は、男子は林昀儒(リンインジュ・チャイニーズタイペイ)、女子は杜凱琹(ドゥホイカン・中国香港)ら5名の計男女6選手が、海外選手として参加する点だ。
海外選手チームが超級リーグに初参戦
写真:田志希(韓国)/提供:ittfworld
今回参加するのは、男子は林昀儒(リンインジュ・チャイニーズタイペイ)、女子は、杜凱琹(ドゥホイカン・中国香港)、アドリアーナ・ディアス(プエルトリコ)、チャン・リリー(アメリカ)、田志希(チョンジヒ・韓国)、鄭怡静(チェンイーチン・チャイニーズタイペイ)の計男女6選手。
林昀儒は、山東魏橋チームでプレーするが、女子5選手は「ITTFワールドプロフェッショナルズ」という1チームを結成し参加する。
写真:チャン・リリー(アメリカ)/提供:ittfworld
これまで、水谷隼や平野美宇らを筆頭に中国スーパーリーグへ海外選手が参加することはあったが、独立した1チームとして出場するのは初となる。今回の試みは、国際卓球連盟(ITTF)と中国卓球協会(CTTA)の協力によって実現したという。
新型コロナウイルスによるパンデミックの中でもトップレベルでの革新的なリーグイベントを実現したいCTTA側と、選手の競技機会創出、異なる協会間での選手交流などを図りたいITTFの思惑が一致した形だ。
「将来的にはリーグの新たな章を開く」
写真:林昀儒(チャイニーズタイペイ)/提供:ittfworld
今回のリーグに出場する選手は、11月末にWTTマカオを終え、成都のトレーニング拠点で中国代表チームと合同練習も行った。チャイニーズタイペイのエース林昀儒は、「このような大きな会場での練習は初めてで、雰囲気がとても良い。トレーニングの強度は非常に高く、疲れたが非常に満足している」と語っている。
写真:鄭怡静(チャイニーズタイペイ)/提供:ittfworld
ITTFスティーブ・デイントンCEOは「ITTFの最優先事項の一つとして、選手を中心に据え、選手の競技機会を増やし、世界中の選手により良いトレーニングと競技環境を提供することを常に掲げている」と述べた。
CTTA会長の劉国梁(リュウグォリャン)氏は「卓球は世界的なスポーツであり、ITTFワールドプロフェッショナルズチームは中国スーパーリーグにとって、よりオープンなアプローチであり、将来的にはリーグの新たな章を開く可能性さえある」と語る。
写真:杜凱琹(中国香港)/提供:ittfworld
中国スーパーリーグは、12月21日~26日の第1ステージで総当たりリーグ戦を行い、上位4チームが27日~29日で優勝を争う。また、参加者全員の健康と安全を確保するために、参加者が大会参加終了まで決められた区域内に留まる「バブルシステム」で開催される。