文:ラリーズ編集部
<ITTF ヨーロッパ選手権 2019年9月3日~9月8日 ナント>
9月3日から8日にかけて、フランスのナントでヨーロッパ選手権が開催された。ヨーロッパ選手権は隔年で個人戦と団体戦が交互に行われ、今回は団体戦が開催される年となる。Tリーグにも参戦しているトルルス・モーレゴード(同81位・スウェーデン)や、ハン・イン(同30位・ドイツ)をはじめヨーロッパのトップ選手が一堂に会する大会だ。
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ドイツは1試合も落とさずに優勝
写真:連覇の立役者であるパトリック・フランチスカ(ドイツ)/提供:ittfworld
前回大会の男子優勝国・ドイツが、予選から1試合も落とさない圧倒的な強さを見せて連覇を達成した。予選からティモ・ボル(同7位)、ドミトリ・オフチャロフ(同12位)、パトリック・フランチスカ(同15位)の3人がフル出場し、途中苦戦する場面もあったが、右肩上がりに調子を上げていき、無傷で8度目の優勝を果たした。
準優勝に輝いたのはポルトガル。準決勝でスウェーデンとの死闘を制して、決勝へと進んだ。準決勝は2番でティアゴ・アポロニア(同59位・ポルトガル)が世界選手権銀メダリストのマティアス・ファルク(同9位・スウェーデン)を破る金星を挙げるも、トルルス・モーレゴード(同81位・スウェーデン)が勝ち星を挙げるなど一進一退の攻防が続いた。試合は5番までもつれ、フルゲームの末アポロニアが勝利し、チームの窮地を救った。
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女子はポーランドが一矢報いるもルーマニアが層の厚さを見せる
写真:エースのベルナデッタ・スッチ(ルーマニア)は全勝/提供:ittfworld
また前回大会の女子優勝国のルーマニアも、準決勝で1試合を落としたのみで他を寄せ付けない強さで前回に引き続き、通算で5度目の優勝を飾った。特にベルナデッタ・スッチ(同17位)は5勝0敗、エリザベタ・サマラ(同24位)は6勝0敗で大会を終える。エース格の選手が2人を破って、ルーマニアに勝つのは容易なことではなさそうだ。
準優勝は男子と同じくポルトガルとなった。6月末に行われたヨーロッパ競技大会でシングルス優勝のユ・フ(同39位)と、両ハンドのバランスが良い強打者シャオ・ジェニ(同88位)の活躍により、ヨーロッパ競技大会団体金のドイツを破る快挙を果たすと、勢いそのままに決勝まで勝ち進んだ。
3位に入賞したポーランドは、優勝したルーマニアに敗れたもののカットマンのリー・チェン(同50位)がドデアン・モンテイロ(同110位・ルーマニア)を破って一矢報いた。
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男子試合結果
写真:8度目の優勝となるチーム・ドイツ/提供:ittfworld
優勝:ドイツ
準優勝:ポルトガル
3位:フランス、スウェーデン
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女子試合結果
写真:連覇を達成したルーマニア/提供:ittfworld
優勝:ルーマニア
準優勝:ポルトガル
3位:ポーランド、ハンガリー