文:ラリーズ編集部
<ITTFワールドツアープラチナ・ドイツオープン 2020年1月28日~2月2日>
ドイツオープン大会5日目、混合ダブルス決勝戦で水谷隼(木下グループ)/伊藤美誠(スターツ)が中国の許昕(シュシン)/劉詩雯(リュウスーウェン)と対戦。各ゲーム競り合いになるもゲームカウント1-3で敗れ、準優勝となった。
同郷コンビ・水谷/伊藤が世界王者に挑んだ
許昕/劉詩雯は、2019年世界卓球で優勝を果たしている中国が誇る名ダブルスだ。
2019年12月に中国・鄭州でのグランドファイナル混合ダブルス決勝でも同組み合わせでの対戦があり、日本ペアは2ゲームを先取してから3ゲームを連取され悔しい逆転負けを喫していた。グランドファイナルの試合後、伊藤は「“決めに”でなく“ミスをさせに”きた。(点数の)取り方がいやらしいし上手い」と中国ペアの戦術転換に舌を巻いていた。
今回の試合は、同郷・静岡県磐田市出身の水谷/伊藤ペアが抜群のコンビネーションを見せ、第1ゲーム10-8とゲームポイントを握る。しかしそこから水谷のチキータを2連続で許昕にカウンターされるなど中国ペアに4連続得点を許し、大事な第1ゲームを落としてしまう。
第2ゲームも先にゲームポイントを奪うが、1点が遠い日本ペア。このゲームも11-13で落としてしまう。
後がなくなった日本ペアが意地を見せ、第3ゲームを制すが、第4ゲームは序盤から中国ペアに突き放され、ゲームカウント1-3で日本ペアは世界王者ペアに敗れた。
東京五輪新種目となる混合ダブルス。水谷/伊藤ペアは、東京五輪でも立ちはだかるであろう中国ペアに決勝では苦杯を喫すも、1回戦で中国の林高遠(リンガオユエン)/孫穎莎(スンイーシャ)を下し、五輪イヤー初戦で確かな実力を見せつけたドイツオープンとなった。
詳細スコア
写真:許昕/劉詩雯(中国)/提供:ittfworld
水谷隼/伊藤美誠 1-3 〇許昕/劉詩雯(中国)
10-12/11-13/11-7/7-11