林高遠、馬龍下す金星 男子は広東がV<卓球・全中国選手権団体戦> | 卓球メディア|Rallys(ラリーズ)

写真:林高遠(リンガオユエン)/提供:ittfworld

大会報道 林高遠、馬龍下す金星 男子は広東がV<卓球・全中国選手権団体戦>

2020.10.05

文:ラリーズ編集部

<卓球 全中国選手権 2020年10月1日~10月10日>

10月1日から4日にかけて、全中国選手権の男女団体が行われた。団体戦は、男女とも1次リーグの各上位2チームが2次トーナメントに進み、頂点を目指して戦う。

試合形式は各チーム3人が出場し、シングルス5試合で3本先取で勝利となる。男子団体は広東が、女子団体は河北が優勝を収めた。

>>あの日、日本卓球協会が中国代表の受け入れに動いた理由

男子団体では林高遠が躍動

男子団体決勝戦は林高遠(リンガオユエン)の活躍で湖北を3-1で破った広東と、馬龍(マロン)を擁し、山東をストレートで退けた北京との対決となった。

決勝第1試合は広東の周后豪と北京の馬龍が対決した。馬龍は第1ゲームを失ったものの、2ゲーム目以降は落ち着いた試合運びを見せ、周后豪を3-1で下した。


写真:馬龍/提供:ittfworld

第2試合は広東の林高遠(リンガオユエン)と北京の王楚欽(ワンチューチン)の組み合わせとなった。

ともにサウスポーの2人の対決は、序盤から強気のラリーを繰り広げ、両者1ゲームずつを取り合う白熱した試合となった。迎えた第3ゲームでは、王楚欽が一気に攻め立てリードするも、林高遠もYGサーブからの展開に勝機を見出し食らいつく。しかし、流れを取り戻し、このゲームを取りきった王楚欽が苦しみながらも4ゲームを奪取し、3-1で林高遠に勝利した。


写真:王楚欽(中国)/提供:ittfworld

これで後がなくなった広東は張超、北京は劉夜泊(リュウイェーボー)が登場した。サウスポーの劉夜泊は、張超に対して広角に攻め、スピードのあるボールを何度も見せたが、要所で張超のプレーが冴え、3-1で広東が次へ繋いだ。

第4試合は林高遠と馬龍の対決である。両者で2019年国際大会で4度戦っているが、いずれも馬龍が勝利を収めている。今回も馬龍が試合を優位に進め、第1ゲームを奪った。しかしここから林高遠が反撃を開始する。

カウンタープレーやラリーで打ち勝ち、2ゲームを取り返す。4ゲーム目は馬龍が取りフルゲームとなるも、最後は林高遠が取りきり、勝負は最終試合までもつれ込んだ。


写真:金星を挙げた林高遠/提供:ittfworld

最終試合は広東は周后豪、北京は王楚欽が登場した。最終試合にふさわしく白熱した試合となったが、周后豪がこの試合を制し、見事広東が0-2からの大逆転で優勝を決めた。

男子団体結果

決勝戦 広東 3-2 北京

周后豪 1-3 〇馬龍
林高遠 1-3 〇王楚欽
〇張超 3-1 劉夜泊
〇林高遠 3-2 馬龍
〇周后豪 3-2 王楚欽

最終順位

1位:広東
2位:北京
3位:湖北、山東

女子団体 何卓佳が陳夢下す

女子団体決勝は、世界ランキング3位の孫穎莎(スンイーシャ)を擁する河北と、世界ランキング1位の陳夢(チェンムン)を擁する山東との試合となった。

準決勝では、河北は朱雨玲(ジュユリン)を擁する四川に苦戦を強いられながらも、孫穎莎が朱雨玲を下す活躍で、決勝へと駒を進めてきた。対する山東は、主力となる陳夢が2点取りし、江蘇を3-1で倒して決勝へと進んでいる。


写真:孫穎莎/提供:ittfworld

決勝第1試合は、孫穎莎と顧玉婷(グーユーティン)の対決となった。孫穎莎が2ゲーム目を接戦で落としたものの、その後は終始ゲームを優位に進め、3-1で勝利した。


写真:何卓佳(中国)/提供:ittfworld

第2試合は河北の何卓佳(フーズオジャー)と山東の陳夢との対決となった。何卓佳のバックに苦しめられた陳夢は1-3で敗戦を喫した。第3試合は河北の臧小桐と山東の王暁彤(ワンシャオトン)との対決となり、ストレートで臧小桐が勝利を収め、3-0で河北が山東を下し優勝を決めた。

女子団体結果

決勝戦 河北 3-0 山東

〇孫穎莎 3-1 顧玉婷
〇何卓佳 3-1 陳夢
〇臧小桐 3-0 王暁彤

最終順位

1位:河北
2位:山東
3位:四川、江蘇

【連載】なぜ中国は卓球が強いのか?

>>水谷隼や丹羽孝希が語る!なぜ中国は卓球が強いのか