文:ラリーズ編集部
<ITTF男子ワールドカップ 2020年11月13日~15日>
世界ランキング1位(2020年11月現在)の陳夢(チェンムン・中国)の優勝で幕を閉じた女子ワールドカップから3日後、同じ中国の威海で男子ワールドカップが開催される。
>>卓球・男子ワールドカップの出場者発表 日本からは張本智和、丹羽孝希が登場
張本、丹羽がシードで参戦
今大会、日本からは張本智和(木下グループ)と丹羽孝希(スヴェンソン)が参戦。張本は第3シード、丹羽は第8シードとして、決勝トーナメントから出場する。
写真:張本智和/提供:ittfworld
両名にとっては3月のカタールオープン以来、約8か月ぶりの実戦の舞台。試合勘に不安は残るが、昨年のワールドカップでは張本が準優勝を果たしており、今大会も勝ち進む可能性は十分ある。東京五輪でシングルスに出場する張本と丹羽にとって、トーナメント方式の今大会は、五輪をイメージできる絶好の機会となるだろう。
3連覇を狙う樊振東
上位を狙う日本勢の前に立ちはだかるのが、男子ワールドカップ3連覇を狙う樊振東(ファンジェンドン・中国)だ。
写真:樊振東/提供:ittfworld
樊振東は、先の全中国選手権男子シングルス決勝で、馬龍(マロン・中国)との激闘を制して優勝を飾っており、今世界で最も勢いに乗っている選手と言っても過言ではない。ガッシリとした体格から繰り出される両ハンドドライブは、安定感、破壊力共に抜群。ドロー次第では張本も丹羽も当たる可能性があるため、対策は必至となるだろう。
世界ランキング上位選手が多数出場
今大会は、シードを持たず予選リーグから参加する選手も、世界ランキング上位の実力者ばかり。
写真:リアム・ピッチフォード/提供:ittfworld
中でも、3月のカタールオープンで許昕(シュシン・中国)を破り、イングランド代表初のワールドツアープラチナ大会シングルス準優勝を果たしたリアム・ピッチフォードには注目したい。TリーグのT.T彩たまでプレーするピッチフォードは、長身を活かした思い切りのいい両ハンド攻撃が特徴。これまでにも、主要大会で張本や水谷を破ってきた実績から“日本人キラー”の異名も持っている。
ピッチフォードが予選を突破すれば、張本も丹羽も、対戦する可能性は十分あるので、要注意だ。
写真:鄭栄植/提供:ittfworld
その他にも、鄭栄植(チョンヨンシク・韓国)、パトリック・フランチスカ(ドイツ)、クアドリ・アルナ(ナイジェリア)といった、実績十分の選手たちも、予選から参戦する。
過去に類を見ないほどハイレベルな戦いが予想される今大会。決勝トーナメントはもちろん、予選リーグからも目が離せない。