"皇帝"躍動 デュッセルドルフが3年ぶり戴冠<卓球・ドイツカップ> | 卓球メディア|Rallys(ラリーズ)

写真:ティモ・ボル/提供:ittfworld

大会報道 “皇帝”躍動 デュッセルドルフが3年ぶり戴冠<卓球・ドイツカップ>

2021.01.19

文:ラリーズ編集部

<卓球・ドイツカップ 1月9日>

ドイツ・ブンデスリーガのカップ戦、ドイツカップの準決勝と決勝が1月9日に開催され、今シーズンブンデスリーガで首位を独走するボルシア・デュッセルドルフが3年ぶり通算27度目の優勝を果たした。

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大逆転でデュッセルドルフが先勝

ドイツカップ決勝では2年ぶりの優勝を狙うオクセンハウゼンと、3年ぶりの優勝を狙うボルシア・デュッセルドルフが対戦。第1試合には、デュッセルドルフからはクリスチャン・カールソン(スウェーデン)、オクセンハウゼンからはウーゴ・カルデラノ(ブラジル)が出場した。


写真:クリスチャン・カールソン/提供:ittfworld

第1、2ゲームは、台上技術とレシーブでカルデラノが先手を取る。カールソンもアグレッシブな攻めを見せるが、要所でのミスが原因で失点を重ね、そのままカルデラノが2ゲームを連取。しかし、3ゲーム目になるとカールソンの攻撃が決まり始め、徐々にカルデラノは防戦一方に。第3、4ゲームをそれぞれ11-6、11-7でカールソンが連取し、最終第5ゲームでも勢いは止まらず、11-4でカールソンが勝利。大逆転で、チームに貴重な一勝をもたらした。

ボルがベテランの矜持を示す

第2試合には、デュッセルドルフからはドイツの”皇帝”ティモ・ボル、オクセンハウゼンからはカナック・ジャー(アメリカ)が出場した。


写真:カナック・ジャー/提供:ittfworld

第1ゲーム序盤、ジャーはパワフルな両ハンドドライブで果敢に攻めてリードを奪うも、サービスエースやブロックで着実にポイントを重ねたボルが逆転で第1ゲームを奪取する。続く第2、3ゲームもジャーは積極的な攻め、ボルはカウンターやブロックで点を取り合う展開になるが、要所要所でボルが点を重ねる。そして、第3ゲームのボルのマッチポイントでは、ジャーのチキータをカウンタードライブで返す技ありプレーを見せ、ボルが貫禄の勝利。デュッセルドルフが優勝に王手をかけた。

ゴジが望みを繋ぐ1勝

第3試合には、デュッセルドルフからはアントン・ケルベリ(スウェーデン)、後がなくなったオクセンハウゼンは、今シーズンブンデスリーガ勝利数首位のシモン・ゴジ(フランス)にすべてを託した。


写真:シモン・ゴジ/提供:ittfworld

序盤はゴジが一時7-1までリードを広げ、スタートダッシュに成功する。しかし、そこから連続でポイントを奪われ、11-8でケルベリに第1ゲームを奪われてしまう。悪い流れになりかけたゴジだが、第2ゲームはしっかりと修正し、11-4でゲームを奪う。その後は1ゲームずつ取り合い、最終第5ゲームもデュースにもつれ込む接戦に。どちらが取ってもおかしくない試合であったが、最後はゴジがサービスエースで12-10で勝利。オクセンハウゼンに望みを繋ぐ1勝をもたらした。

大熱戦を制しての優勝

第4試合には、デュッセルドルフからはボル、オクセンハウゼンからはカルデラノが出場した。


写真:ティモ・ボル/提供:ittfworld

何としても勝たなければならないカルデラノだったが、ボルは3球目ドライブやカウンターをしっかりと決め、第1ゲームを11-5で奪う。2ゲーム目以降はカルデラノが息を吹き返しボルに迫るが、ボルもそうやすやすとは負けない。第2ゲームはボルが12-10で取り、第3ゲームは12-10でカルデラノが奪う接戦になり、第4ゲームもデュースまでもつれ込むが、最後はカルデラノのドライブが台を越え、ボルがゲームカウント3-1で勝利。これにより、マッチカウント3-1でデュッセルドルフが3年ぶり27度目のドイツカップ優勝を果たした。

2020-2021 ドイツカップ 結果

準決勝

〇ボルシア・デュッセルドルフ 3-1 グリュンヴェッターズバッハ
〇オクセンハウゼン 3-2 ベルグノイシュタッド

決勝

〇ボルシア・デュッセルドルフ 3-1 オクセンハウゼン

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