写真:大藤沙月(四天王寺高)/提供:ittfworld
大会報道 WR103位の大藤、アメリカ王者に“下剋上” 次戦は第1シード・伊藤美誠と<卓球・WTTスターコンテンダードーハ>
2021.03.09
文:ラリーズ編集部
<卓球・WTTスターコンテンダードーハ 3月5日~13日>
9日、卓球の新国際大会WTTのスターコンテンダードーハの女子シングルス決勝トーナメント2回戦(ラウンド32)で、16歳の大藤沙月(四天王寺高校、世界ランク103位)がチャン・リリー(アメリカ、同30位)にゲームカウント3-2で勝利した。
全日本ジュニア2連覇の大藤は、回転量の多い攻撃と見事な戦術転換で、アメリカ大陸選手権で優勝経験のあるチャンとの接戦を制した。
勝利した大藤は次戦、10日に行われる3回戦(ラウンド16)で第1シードの伊藤美誠(スターツ、同3位)と対戦する。
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16歳、大藤沙月が3回戦進出
写真:チャン・リリー(アメリカ)/提供:ittfworld
大藤は試合序盤、チャンの堅いブロックに苦しめられ0-4とリードを許す。ところが、3-5の場面から大藤の逆襲が始まる。サーブをロングサーブ主体に切り替え、連続攻撃で8本連取。逆転で大事な第1ゲームを先取する。
第2ゲームも序盤はチャンがリードする。大藤もフットワークの良さを見せ、ラリーを制す場面も多くあったが、随所でチャンの強打が決まりこのゲームは落としてしまう。
1-1で迎えた第3ゲーム、大藤が回転量の多いバックドライブでチャンを崩し11-4で制す。続く第4ゲームは大藤が6-3とリードするも、チャンのタイムアウトをきっかけに逆転を許す。
最終第5ゲームは大藤が回転量の多い攻撃で5-0とすると、勢いそのままにリードを広げ、3回戦進出を決めた。
WTTスターコンテンダー決勝ラウンド 女子シングルス2回戦
写真:大藤沙月(四天王寺高)/提供:ittfworld
◯大藤沙月(四天王寺高) 3-2 チャン・リリー(アメリカ)
11-5/8-11/11-4/9-11/11-3
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